アメリカ大統領選挙に
向け、
野党・
民主党の
候補者指名を
目指していたウォーレン
上院議員が、
選挙戦からの
撤退を
表明しました。ウォーレン
氏は
5日、
地元の
東部マサチューセッツ
州で「
私は
大統領選挙から
撤退する。ともに
戦ってくれた
一人一人に
深い感謝の
気持ちを
伝えたい」と
述べ、
大統領選挙に
向けた
候補者選びからの
撤退を
表明しました。
ウォーレン氏は70歳。マサチューセッツ州選出の民主党左派の上院議員で、国民皆保険の実現や富裕層への増税など、低所得者や中間層への支援の拡充を訴えてきました。
はっきりとした主張に加え、親しみやすい人柄でも人気を集め、一時、民主党の指名争いで全米支持率トップに立ち、ことし1月には、有力紙のニューヨーク・タイムズが支持する候補者に選びました。
しかし、指名争いの序盤で出遅れたうえ、14の州で一斉に予備選挙が行われた今月3日のスーパーチューズデーでは、地元のマサチューセッツ州でも勝利できず、厳しい状況に追い込まれていました。
中道派が候補者をバイデン前副大統領に1本化するなか、左派の間では、ウォーレン氏が同じ左派のサンダース氏を支持するよう求める声が高まっていますが、ウォーレン氏は支持については「もう少し考えたい」と述べ、明言しませんでした。
ウォーレン氏は、政策的にはサンダース氏と共通点が多いものの、前回、2016年の大統領選挙の候補者選びでは、サンダース氏ではなく中道派のクリントン氏を支持していて、ウォーレン氏が特定の候補者への支持を明確にするかが、今後の選挙戦の焦点の1つとなります。