関西電力は
金品受領問題を
受けて、
経団連の
会長などを
務めた
榊原定征氏が
新しい会長に
就任する
方向で
最終的な
調整に
入りました。
財界トップの
経験者を
会長に
招き、「
極端な
内向き文化」と
指摘された
企業体質の
改革などにつなげたいねらいが
あるものと
見られます。
関係者によりますと、
関西電力は
おととし(
平成30
年)まで
経団連の
会長を
務めた
榊原定征氏が
新しい会長に
就任する
方向で
最終的な
調整に
入ったということです。
榊原氏は76歳。昭和42年に今の繊維・化学大手の「東レ」に入社し、社長や会長を歴任しました。
その後、平成26年からおととしまで財界トップの経団連会長を務めたほか、2025年の大阪・関西万博の誘致委員会の会長も務めました。現在は政府の財政制度等審議会で会長を務めています。
関西電力では経営幹部らによる多額の金品受領問題を受けて、引責辞任した前の社長に代わって今月14日に森本孝新社長が就任しましたが、会長は去年10月から空席になっていました。
関西電力は今回の問題について経済産業省から業務改善命令を受け、新たな経営管理体制の構築など抜本的な立て直しを求められています。
財界のトップを経験した榊原氏を会長に招くことで、問題の調査にあたった第三者委員会から「極端な内向き文化」と指摘された企業体質の改革や信頼回復につなげたいねらいがあるものと見られます。