広島県三次市と
島根県江津市を
結ぶJR三江線が、
31日、
運行最終日を
迎えました。
JRが
発足した
昭和62年以降、
本州で
100キロを
超える鉄道路線が
廃止されるのは
初めてです。
JR三江線は
昭和5年に
島根県内の
一部区間が
開業し、
その後、
運行距離を
少しずつ
延ばしていき、
建設開始から
およそ半世紀が
たった昭和50年に、
三次駅と
江津駅を
結ぶ108キロの
全線が
開通しました。
31日、江津駅では、午前5時53分発の始発列車が出発する前から、地元の人や全国から集まった鉄道ファンなど多くの人が集まりました。
そして、三次駅に向かう始発列車はおよそ200人を乗せて出発し、車内は通路に多くの人が立つほど混雑していました。
車内では、乗客たちが車窓をカメラで撮影するなどして、三江線の最終日を名残惜しんでいました。
一方、三次駅では三江線に感謝する催しが開かれ、江津駅を出発した始発列車が駅のホームに到着すると、地元の愛好家たちが太鼓の演奏を披露し、島根方面から来た乗客を歓迎しました。
そして、三次市の増田和俊市長がこれまで通勤や通学などの足として地域を支えたことに感謝の気持ちを示して、JRの運転士や車掌に花束を手渡しました。
国土交通省によりますと、JRが発足した昭和62年以降に、本州で100キロを超える鉄道路線が廃止されるのは三江線が初めてだということです。