ビタミンの
一種の「
葉酸」を
摂取することでリスクを
下げることが
できるとされる
赤ちゃんの
病気が
増加する
傾向を
示していて、
産婦人科の
医師の
団体は、
妊娠する
可能性がある
女性はふだんから「
葉酸」を
摂取するよう
呼びかけています。
増加する
傾向を
示しているのは、
胎児の
成長過程で
背骨が
十分に
発達せず
下半身のまひ
などを
引き起こすおそれが
ある「
二分脊椎症」という
病気で、
妊娠のごく
初期に
ビタミンBの
一種である「
葉酸」を
摂取することでリスクを
下げられることがわかっています。
産婦人科の医師でつくる日本産婦人科医会の調査によりますと、「二分脊椎症」は平成27年、国内ではおよそ170人に1人の割合で生まれていて、過去10年間で1.7倍と増加傾向を示しているということです。
「葉酸」は緑黄色野菜に含まれているほか、サプリメントとしても販売されていて、妊娠4週から12週までの初期に妊婦が1日400マイクログラム程度摂取することを薦めています。
厚生労働省は妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間に取るよう呼びかけていますが、日本産婦人科医会は、摂取が遅れるケースがあることから妊娠する可能性がある女性はふだんから「葉酸」を摂取するよう呼びかけています。
日本産婦人科医会の理事で、国立病院機構横浜医療センターの平原史樹院長は「病気の発症率が高い水準で止まっていて、改めて『葉酸』の大切さを広く知ってもらいたい」と話しています。