アメリカ南部の
高校で
起きた
銃撃事件で、
殺人などの
疑いで
訴追された
男子生徒が、
事件の
前に「
殺すために
生まれた」と
書かれた
Tシャツの
写真をソーシャルメディアに
投稿し、
事件の
際にも
着ていたとアメリカの
主要メディアが
伝えました。
警察は、
計画的な
犯行の
疑いも
あるとみて
調べています。
アメリカ南部・テキサス
州のサンタフェに
ある高校で、
18日朝、
起きた
銃撃事件では、
生徒8人と
教師2人の
合わせて
10人が
死亡、
13人がけがをし、
この高校の
17歳の
男子生徒が
殺人などの
疑いで
訴追されました。
この男子生徒について、アメリカの主要メディアは、事件の3週間近く前の先月末、ソーシャルメディアに「殺すために生まれた」と書かれたTシャツの写真を投稿し、事件の際にもコートの下に同じTシャツを着ていたという目撃者の証言を伝えています。
現場からは、事件に使われたとみられるショットガンと拳銃が見つかっていて、警察は、男子生徒による計画的な犯行の疑いもあるとみて事件の経緯や動機の解明を進めています。
一夜明けるも校舎内には入れず
銃撃事件が起きたサンタフェの高校では、一夜明けた19日も規制線が張られ、校舎内に入ることはできません。
多くの生徒たちが自分で車を運転して通学していますが、事件が起きたあと、車を動かすことができなかったため一夜明けて車を取りに来た生徒もいました。しかし、警察官らが敷地内にまだ入れないとして、いったん帰宅するよう指示していました。
周辺は静かな住宅街ですが、学校の前には国内だけでなく外国のメディアも多く集まり、ものものしい雰囲気のなか、繰り返される学校での銃撃事件について詳しく伝えています。
銃声聞いた女子生徒「思い出すとつらい」
教室にいたときに銃声を聞いたという17歳の女子生徒は、「亡くなった生徒の何人かを知っており、思い出すとつらいです。週明けに学校に戻るつもりですが、心の準備ができているかと聞かれればよくわかりません」と話していました。また、銃規制については「学校で銃を使うつもりであれば、銃規制があろうとなかろうと事件は起きると思います。それが正直な気持ちです」と話していました。
一方、2012年にコロラド州の映画館で起きた乱射事件で24歳の娘を亡くしたという男性は、犠牲者の家族に寄り添うために現場を訪れたということで、「事件を聞いたときに妻とともにがっくりとひざをついた。子どもを亡くした親の気持ちがあまりによくわかるからだ」と話していました。そのうえで「問題は常に銃の存在だ」と述べ、銃規制を強化するべきだと強調しました。