トランプ大統領だいとうりょう 米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだん「６月ろくがつ12日にちに開ひらかれない可能かのう性せい」

会談かいだんの冒頭ぼうとう、トランプ大統領だいとうりょうは、史上しじょう初はつの米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんについて「われわれが求もとめる特定とくていの条件じょうけんがあり、それが実現じつげんしなければ、会談かいだんは行おこなわない。６月ろくがつ１いち２に日にちには会談かいだんが開ひらかれない可能かのう性せいがある」と述のべ、非核ひかく化かなどをめぐり、立場たちばの隔へだたりが埋うまらなければ会談かいだんの延期えんきもありうるという考かんがえを示しめしました。

北朝鮮きたちょうせん側がわは先週せんしゅう、アメリカに対にたいし、一方いっぽう的てきに核かくの放棄ほうきだけを求もとめようとするなら首脳しゅのう会談かいだんを取とりやめる可能かのう性せいを示唆しさしており、こうした動うごきをけん制けんせいする狙ねらいがあります。

一方いっぽうでトランプ大統領だいとうりょうは「キム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいん長ちょうの安全あんぜんを保証ほしょうする。彼かれの国くにはとても豊ゆたかになる。私わたしは北朝鮮きたちょうせんがこの機会きかいを逃のがすべきではないと思おもっている」と述のべ、体制たいせいの保証ほしょうや経済けいざい的てきな見返みかえりを示唆しさして、対話たいわに応おうじるよう促うながしました。

また、トランプ大統領だいとうりょうは北朝鮮きたちょうせんとの関係かんけい改善かいぜんを進すすめる中国ちゅうごくについて「少すこし失望しつぼうしている。なぜなら、キム委員いいん長ちょうが習主席しゅせきと２に回かい目めの会談かいだんをしてから、態度たいどが少すこし変かわったからだ。それが気に入きにいらない」と述のべ、不信ふしん感かんを示しめしました。

一方いっぽう、韓国かんこくのムン大統領だいとうりょうは「米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんの成功せいこうや北きたの完全かんぜんな非核ひかく化かについて、懐疑かいぎ的てきな見方みかたがアメリカに多おおいことをよく理解りかいしている。しかし、過去かこに失敗しっぱいしたので今回こんかいも失敗しっぱいすると悲観ひかんすれば、歴史れきしの発展はってんはない。私わたしは会談かいだんが予定よていどおりに開ひらかれると確信かくしんしている」と述のべ、あくまで会談かいだんを開催かいさいすべきだと強調きょうちょうしました。

ムン大統領だいとうりょう トランプ大統領だいとうりょうの指導しどう力りょくたたえる

ムン・ジェイン大統領だいとうりょうは会談かいだんの冒頭ぼうとう、「『力ちからによる平和へいわ』というトランプ大統領だいとうりょうの展望てんぼうとリーダーシップのおかげで、史上しじょう初はつの米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんが開ひらかれることになり、朝鮮ちょうせん半島はんとうの完全かんぜんな非核ひかく化かと世界せかい平和へいわという夢ゆめに近ちかづくことができるようになった」と述のべ、トランプ大統領だいとうりょうの指導しどう力りょくをたたえました。

そして、ムン大統領だいとうりょうは「トランプ大統領だいとうりょうは、過去かこ、数すう十じゅう年間ねんかん、誰だれもできなかった偉業いぎょうを成し遂なしとげると確信かくしんしている。韓国かんこくと朝鮮ちょうせん半島はんとうの運命うんめいと未来みらいにも非常ひじょうに重要じゅうようなことなので、私わたしも最善さいぜんを尽つくして米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんの成功せいこうを助たすけ、いつまでもトランプ大統領だいとうりょうと共ともに歩あゆむことを約束やくそくする」と述のべ、韓国かんこく政府せいふとして米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんを全面ぜんめん的てきに支ささえていく姿勢しせいを示しめしました。

ムン大統領だいとうりょう「絶対ぜったいに逃のがしてはいけない機会きかいだ」

韓国かんこく大統領だいとうりょう府ふによりますと、米べい韓かん首脳しゅのう会談かいだんに先立さきだち、ムン・ジェイン大統領だいとうりょうは２に２に日にち、アメリカのポンペイオ国務こくむ長官ちょうかん、安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくを担当たんとうするボルトン大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんと５ご０ぜろ分間ふんかんにわたって会談かいだんし、先さきの北朝鮮きたちょうせん訪問ほうもんの結果けっかと、米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんの準備じゅんび状況じょうきょうについて説明せつめいを受うけたということです。

また、この中なかでムン大統領だいとうりょうは、朝鮮ちょうせん半島はんとうの肯定こうてい的てきな状況じょうきょうの変化へんかは、米べい韓かん両国りょうこくにとって、朝鮮ちょうせん半島はんとうの歴史れきしの進路しんろを非核ひかく化かと平和へいわの定着ていちゃくの道みちに変かえることができる前例ぜんれいが無ない、絶対ぜったいに逃のがしてはいけない機会きかいだと述のべたということです。

そしてムン大統領だいとうりょうは、多おおくの人ひとが過去かこの北朝鮮きたちょうせんとの交渉こうしょうで、だまされたとの懐疑かいぎ的てきな見方みかたをしているが、今回こんかいは史上しじょう初はじめて、「完全かんぜんな非核ひかく化か」を公言こうげんし、体制たいせいの安全あんぜんと経済けいざい発展はってんを希望きぼうする北朝鮮きたちょうせんの最高さいこう指導しどう者しゃを相手あいてにするという点てんで、以前いぜんの交渉こうしょうとは次元じげんが違ちがうと強調きょうちょうしたということです。

米べいペンス副ふく大統領だいとうりょう「まだ望のぞみを持もっている」

米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんについてアメリカのペンス副ふく大統領だいとうりょうは２に２に日にち、ＦＯＸニュースのラジオ番組ばんぐみで「引き続ひきつづき準備じゅんびは進すすめられている。われわれはまだ望のぞみを持もっている。トランプ大統領だいとうりょうは北朝鮮きたちょうせんのキム・ジョンウン朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいん長ちょうと会あうため、来月らいげつ１いち２に日にちにシンガポールに行いくことにオープンであり続つづける」と述のべました。

一方いっぽうで、「キム委員いいん長ちょうがトランプ大統領だいとうりょうをもてあそべると考かんがえているなら大おおきな過あやまちになるだろう。検証けんしょう可能かのうで不ふ可逆かぎゃく的てきな非核ひかく化かに着手ちゃくしゅするまで、アメリカが譲歩じょうほすることはない。われわれは譲歩じょうほする前まえに北朝鮮きたちょうせんの核かく開発かいはつ計画けいかくが後戻あともどりしない段階だんかいに到達とうたつするのを確認かくにんする必要ひつようがある」と述のべ、圧力あつりょくを維持いじする考かんがえを示しめして非核ひかく化かに応おうじるよう迫せまりました。

そして、「すべての選択肢せんたくしはテーブルの上うえに残のこしてある。合意ごういに至いたらないなら、リビア方式ほうしきのように終おわるだけだ」と述のべ、北朝鮮きたちょうせんが非核ひかく化かに応おうじなければ、リビアのように体制たいせいは保証ほしょうされず、軍事ぐんじ的てきな選択せんたく肢しも排除はいじょしないとして、強つよくけん制けんせいしました。