貨物専門の
航空会社、
日本貨物航空が
機体の
大きな損傷を
軽微な
損傷として
社内で
処理して
国に
報告していなかったり
事実と
異なる報告をしたりしていた
ケースが、
およそ10年間で
11件に
上ることがわかりました。
国土交通省は
本社に
立ち入り
検査を
行い、
詳しく
調査するとともに
処分を
検討しています。
貨物専用の
ジャンボ機を
運航する
日本貨物航空は、
去年とことしの
2回、アメリカで
機体が
大きく
損傷する
事故を
起こしながら
1件は
国に
報告せず、
もう1件も
軽微な
損傷として
事実と
異なる報告をしていたことがわかっています。
国土交通省は22日、成田空港にある本社に立ち入り検査を行うとともに整備や点検の記録を詳しく調べたところ、大きな損傷や不具合を社内で軽微な損傷として処理して国に報告していなかったケースがおよそ10年間で、ほかにも9件あることが航空関係者への取材でわかりました。
機体の損傷は運航中の発生でなければ航空事故扱いにはなりませんが、程度が大きな損傷は国への報告が義務づけられています。いずれも航空機の運航に問題はなかったということですが、中には本来すぐに行われるべき修理が定期整備まで行われないこともあったということです。
国土交通省は、日本貨物航空の安全管理体制に重大な問題があるとして詳しく調査し、処分を検討しています。