6日、解禁日を迎えた北陸から山陰にかけての日本海のズワイガニ漁。
福井県内のブランド「越前がに」の漁にあたる船も未明からの漁に備え、5日夜から出港を予定していました。
しかし、前線の接近に伴って日本海沖で風と波が強まると予想されたことから、福井県によりますと、越前町や坂井市三国地区などの漁業協同組合は初日の出漁を見合わせました。
「越前町小型底曳網組合」の泉誠会長は「特に沖合の風が強くなる見通しで、漁業者の安全のためやむなく漁を取りやめることにしました。カニ漁の解禁を楽しみにしていた人も多く残念ですが、ご理解いただきたい」と話していました。
県によりますと、7日の朝も強風としけが予想されることから漁協は漁を見合わせることを決めたということで、天候の回復を待って早ければ、7日の夜から漁に出るということです。
石川県内 漁予定のすべての漁船 出港取りやめ
ズワイガニ漁は6日午前0時に解禁されましたが、低気圧の影響で風が強まってしけとなった影響で、石川県内では、漁に出る予定だったすべての漁船が出港を取りやめました。
このうち加賀市にある橋立漁港では、カニをとる底引き網漁を行う10隻の漁船が係留されていました。
県漁協によりますと、解禁日に漁ができなかったのは、7年前の2016年以来だということです。
低気圧の影響はしばらく続く見込みのため、県内の漁船がそれぞれの港を出るのは8日になる予定で、初競りは9日に行われる見通しだということです。
石川県底曳網漁業連合会の橋本勝寿会長は「心待ちにしていた解禁日に漁ができず残念ですが、こればかりは自然のことなのでしかたがありません。天候が落ち着いて出港できるようになれば、がんばっておいしいカニを皆さんにお届けします」と話していました。