Báo tiếng Nhật: 性別変更前に生まれた長女のみ親子関係認める判決東京高裁

性別せいべつ変更へんこう前まえに生うまれた長女ちょうじょのみ親子おやこ関係かんけい認みとめる判決はんけつ東京とうきょう高裁こうさい

Aug 19, 2022 18:08

Furigana

生うまれたときの性別せいべつは男性だんせいで、戸籍こせきを変更へんこうした女性じょせいが、性別せいべつ適合てきごう手術しゅじゅつを受うける前まえに凍結とうけつ保存ほぞんしていた精子せいしを使つかってもうけた2人にんの娘むすめについて、法的ほうてきな親子おやこ関係かんけいが認みとめられるかどうかが争あらそわれた裁判さいばんで、2審しんの東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょは、性別せいべつ変更へんこうの前まえに生うまれた長女ちょうじょについてのみ、法的ほうてきに父ちちと子この関係かんけいにあると認みとめる判決はんけつを言い渡いいわたしました。

性せい同一どういつ性せい障害しょうがいと診断しんだんされ、4年ねん前まえに戸籍こせきの性別せいべつを変更へんこうした40代だいの女性じょせいは、性別せいべつ適合てきごう手術しゅじゅつを受うける前まえに凍結とうけつ保存ほぞんしていた自分じぶんの精子せいしを使つかって、パートナーの女性じょせいとの間まに2人にんの娘むすめをもうけました。

パートナーの女性じょせいは、出産しゅっさんによって法的ほうてきに子こどもの母親ははおやだと認みとめられていますが、精子せいしを提供ていきょうした女性じょせいは、父親ちちおやとして提出ていしゅつした認知にんち届とどけが受理じゅりされなかったということで、子こどもを認知にんちさせてほしいと求もとめていました。

19日にちの2審しんの判決はんけつで、東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょの木き納おさめ敏和としかず裁判さいばん長ちょうは、性別せいべつ変更へんこうの前まえに生うまれた長女ちょうじょについて、訴うったえを退しりぞけた1審しんとは逆ぎゃくに、法的ほうてきな親子おやこ関係かんけいが成立せいりつすると判断はんだんし、父親ちちおやとしての認知にんちを認みとめました。

判決はんけつは、「長女ちょうじょには、自分じぶんが生うまれた時ときには男性だんせいで、生物せいぶつ学的がくてきにも親子おやこ関係かんけいがある『父ちち』に対にたいして、認知にんちを求もとめる権利けんりがある。認知にんちは、子こどもの福祉ふくしのために重要じゅうような権利けんりで、親おやの性別せいべつ変更へんこうという自分じぶんとは関係かんけいのない事情じじょうで失うしなわれるわけではない」と指摘してきしました。

一方いっぽう、次女じじょについては「性別せいべつ変更へんこう後ごに生うまれたため、女性じょせいを『父ちち』とは認みとめられない」として、1審しんに続つづいて訴うったえを退しりぞけました。

「父ちち」として認みとめられた女性じょせい「よかった」

判決はんけつのあと、「父ちち」として認みとめられた女性じょせいが会見かいけんを開ひらき、「長女ちょうじょとの親子おやこ関係かんけいが認みとめられてよかったです。ただ、手続てつづきの時期じきによって、姉妹しまいなのに違ちがいが生しょうじるのはおかしいという思おもいもあります」と話はなしていました。

また、仲岡なかおかしゅん弁護士べんごしは「生うまれた時期じきが違ちがうだけで、父ちちがいたり、いなかったりするのはおかしい。性別せいべつ変更へんこうの時期じきにかかわらず、親子おやこ関係かんけいを認みとめてほしい」と述のべ、次女じじょについて最高さいこう裁判所さいばんしょに上告じょうこくする考かんがえを示しめしました。