1986年に警察庁に入り、警視庁の捜査2課長や刑事部長、警察庁の組織犯罪対策部長を歴任するなど、主に事件捜査や組織犯罪対策に携わってきました。
また、2009年から2015年まで、民主党と自民党の2つの政権で合わせておよそ5年半、官房長官の秘書官を務め、政治に強いパイプがあることでも知られています。
そして去年9月に、全国警察のトップ、警察庁の長官に就任しました。
ことし4月、深刻化するサイバー攻撃などに対応するため、警察庁内に専門部局として「サイバー警察局」と「サイバー特別捜査隊」を発足させたほか、「経済安全保障室」も新たに立ち上げ、日本の先端技術が海外に流出するのを防ぐ対策などに重点的に取り組みました。
安倍元総理大臣が演説中に銃で撃たれて死亡した事件について、先月の会見で「警察として警護警備の責任を果たせなかったものと極めて重く受け止めている。都道府県警察を指揮監督する立場である警察庁長官としての責任は誠に重いと考えている」と述べていました。