北朝鮮のニョンビョン(
寧辺)に
ある核施設の
周辺で、
核燃料の
再処理などの
際に
使われていた
特殊な
貨車の
活動がシンクタンクの
分析で
確認され、
そのねらいや
意図について
当局が
分析を
進めているとみられます。
アメリカのシンクタンク
CSIS=
戦略国際問題研究所は、
今月12
日に
北朝鮮のニョンビョンに
ある核施設の
状況を
撮影した
衛星画像の
分析結果を
公表しました。
それによりますと、核燃料の製造施設周辺の線路で、ふだんは見られない長さが12メートルから13メートルの特殊な貨車4両が、また、その近くに大型のトラック2台が停止し、別の核施設の近くでも貨車に大きな貨物を積み込んでいる様子が確認できるとしています。
CSISでは、これらの特殊な貨車は、過去に核燃料の再処理や核物質の運搬などの際に使われていたとしたうえで、現在もこうした活動を続けている可能性は否定できないと指摘しています。
ニョンビョンでは先月、撮影された衛星写真で、実験用軽水炉の近くにクレーンが配置され、資材などが運び込まれた可能性が指摘されていました。
北朝鮮の非核化に向けた米朝の協議をめぐっては、経済制裁の解除を求めるキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が、トランプ大統領との3回目の首脳会談に意欲を示していて、核施設周辺での一連の動きにどのようなねらいや意図があるのか、当局が分析を進めているとみられます。