アメリカの
トランプ大統領が
公表を
拒んでいる
自身の
納税申告書をめぐり、ムニューシン
財務長官は
申告書の
開示を
求める野党・
民主党の
要求には
現時点では
応じられないという
考えを
伝えました。
民主党は
トランプ大統領に
資産の
粉飾や
脱税の
疑いが
あると
指摘しており、
納税申告書の
公表をめぐる
政権側との
攻防は
来年の
大統領選挙に
向けて
一層激しくなり
そうです。
野党・
民主党が
多数派の
アメリカ議会下院の
歳入委員会では、
日本の
国税庁にあたるIRS=
内国歳入庁に対し、
トランプ大統領の
納税申告書を23
日までに
提出するよう
求めていました。
期限を迎えた23日、IRSを所管するムニューシン財務長官は下院歳入委員長に宛てた書簡で、「非公開の申告書の提出を求める議会の要求は先例がなく、プライバシーなどの観点で問題がないか司法省と協議し、来月6日までにその結果を回答する」と述べ、現時点では申告書を提出できない考えを伝えました。
アメリカでは大統領が納税申告書を自主的に公開するのが慣例となってきましたが、トランプ大統領は就任以来一貫して公表を拒んでいます。
これに対し、大統領に資産の粉飾や脱税の疑いがあると指摘する民主党は、法廷闘争をも辞さない構えで、来年の大統領選挙も見据えて納税申告書の公表をめぐる政権側との攻防は一層激しくなりそうです。