韓国軍によりますと、
北朝鮮は
4日午前、
東部から
短距離ミサイルを
発射し、
韓国軍はアメリカ軍とともに
詳しい情報の
収集を
急いでいます。
韓国軍の
合同参謀本部によりますと、
4日午前9時6分ごろ、
北朝鮮が
東部のウォンサン(
元山)から
東に
向けて
短距離ミサイルを
発射しました。
韓国軍はアメリカ軍とともに、発射されたミサイルの種類や落下位置などの詳しい情報の収集と分析を急いでいます。
北朝鮮はことし2月の2回目の米朝首脳会談が物別れに終わって以降、アメリカ側に対して不満を示しつつも、協議については今後も継続する意志を見せています。
今回、北朝鮮が発射したミサイルについても、弾道ミサイルではないことから、国連安全保障理事会の制裁決議に違反しないよう配慮しながら制裁に屈しないというメッセージを国内外に示そうとした可能性があります。
日本へのミサイル飛来確認されず 防衛省
韓国軍の合同参謀本部の発表について、防衛省はこれまでのところ、日本の領域や排他的経済水域への弾道ミサイルの飛来は確認されておらず、日本への直接の影響は確認されていないとしています。防衛省は今回の発射について情報収集を続けるとともに、引き続き警戒と監視にあたっています。
アメリカへのけん制か 防衛省幹部
防衛省幹部はNHKの取材に対し「日本に直接影響があるものではないと考えている。北朝鮮は、米朝協議が停滞する中で、アメリカへの一種のけん制として今回の発射を行ったのではないか」と話しています。
別の幹部は「日本やアメリカに直接影響する中長距離の弾道ミサイルではないことを考えると、北朝鮮は米朝協議の決裂を望んでいるわけではないと見られる。こう着状況を打開したいという意図だろうが、今後も北朝鮮の動向を注視したい」と話しています。