「
空飛ぶ総理大臣官邸」とも
呼ばれ、ことし
3月に
退役した
政府専用機の
貴賓室が
初めて報道関係者に
公開されました。
ボーイング747型の政府専用機は、平成5年から26年間にわたって天皇陛下や総理大臣の海外訪問などの際に使われてきましたが、ことし3月に新しい機体と交代して退役しました。
24日は、これまで警備上の理由で機密扱いとされ、ベールに包まれてきた貴賓室が航空自衛隊千歳基地で報道関係者に公開されました。
天皇陛下や総理大臣が使う貴賓室は、揺れや騒音の少ない機体の先端に設けられ、広さは33平方メートルあります。
室内には執務にあたる机や会議などを行う4人がけのテーブル、それにベッドとして使うことができるソファが配置されています。
また、机の上には総理大臣が官邸や各国首脳と直接連絡を取り合うことができる衛星電話も設置されています。
貴賓室の調度品は今後取り外され、早ければ来年2月ごろから静岡県の航空自衛隊浜松基地で一般に公開されるということです。