新型迎撃ミサイル
システム「イージス・アショア」の
配備をめぐり、
岩屋防衛大臣は、レーダーに
近接した
場所では、
電波によって
体温が
上がる症状が
出る可能性があるものの、
住民が
立ち入れないよう
安全対策を
取る考えを
示しました。
政府が、
秋田市と
山口県萩市に
配備する
方針の「イージス・アショア」をめぐっては、
地元の
住民から、レーダーの
電波による
健康への
影響を
懸念する
声が
出ています。
これについて、参議院外交防衛委員会で、岩屋防衛大臣は、出力を最大にしたレーダーの周囲50メートルに10分間、妊婦や子どもがいた場合の影響を問われたのに対し、「体温が上がる症状が出る可能性があり、身体に異変を生じるおそれがある」と述べました。
そのうえで「レーダー周囲の防護壁に電波の吸収体を設置し、妊婦や子どもが立ち入ることができないよう、警備体制や施設をしっかり整えていかなければならない」と述べ、住民がレーダーの周囲に立ち入れないよう、安全対策を取る考えを示しました。
一方、秋田市の配備候補地での津波の影響を資料に記載しなかったことについて、「敷地造成を行って平たんな土地にするため、津波の影響は回避できると判断した。説明しなかったことは反省しており、しっかりと説明し直したい」と述べました。