米べいカリフォルニア州しゅうでＭえむ7.1の地震じしん 津波つなみのおそれなし

現地げんちの警察けいさつ当局とうきょくによりますと、地震じしんのあと、震源しんげんに近ちかいリッジクレスト市しやその周辺しゅうへんで、多おおくの住民じゅうみんから救助きゅうじょの要請ようせいが寄よせられているということで被害ひがいの状況じょうきょうの確認かくにんを進すすめているということです。

また、隣となりの郡ぐんの消防しょうぼうはツイッターで、けが人けがにんが１いち人にんいることや建物たてものに亀裂きれつが入はいるなど被害ひがいが出でていることが確認かくにんされていると明あきらかにしました。

サンフランシスコとロサンゼルスにある日本にっぽん総領事館そうりょうじかんによりますと、日本にっぽん時間じかんの午後ごご２に時半じはん現在げんざい、日本人にっぽんじんが被害ひがいに遭あったという情報じょうほうは入はいっていないということです。

カリフォルニア州しゅうでは、この前日ぜんじつにも今回こんかいの地震じしんの近ちかくを震源しんげんとするマグニチュード6.4の地震じしんがあり、けが人けがにんが出でたほか、火災かさいや水道すいどう管かんの破裂はれつなどの被害ひがいも出でていました。

カリフォルニア州しゅうであった地震じしんの影響えいきょうで、カリフォルニア州しゅうの隣となりにあるネバダ州しゅうではＮＢＡえぬび-えい＝アメリカプロバスケットボールのサマーリーグの試合しあいが中止ちゅうしとなりました。

ネバダ州しゅうラスベガスで開催かいさいされているＮＢＡえぬび-えい＝アメリカプロバスケットボールのサマーリーグの会場かいじょうでは、地震じしん発生はっせい直後ちょくご、大おおきな横よこ揺ゆれが10秒びょう以上いじょう続つづき、天井てんじょうからつるしてある電光でんこう掲示板けいじばんもゆっくりと揺ゆれる様子ようすが確認かくにんできました。

当時とうじはペリカンズ対たいニックスの試合しあいが行おこなわれていましたが、地震じしんが発生はっせいした直後ちょくごに試合しあいが中断ちゅうだんし、選手せんしゅやスタッフがロッカーに引き上ひきあげました。

また、観客かんきゃくも驚おどろいた様子ようすで席せきを離はなれてこぞって会場かいじょうの外そとに出でようとする様子ようすが見みられました。

地震じしんの後のち、場内じょうないアナウンスで天井てんじょうからつるしてある音響おんきょう設備せつびや電光でんこう掲示板けいじばんの安全あんぜん確認かくにんに時間じかんがかかることが説明せつめいされ、試合しあいは中断ちゅうだんしました。

その後そのご、この試合しあいの残のこり時間じかん８はち分ふんほどと、次つぎに行おこなわれる予定よていだったナゲッツ対たいサンズの試合しあいが中止ちゅうしになったことが発表はっぴょうされました。

東大とうだい地震じしん研けん 平田ひらた教授きょうじゅ「今後こんごも注意ちゅういが必要ひつよう」

カリフォルニア州しゅうで起おきた地震じしんについて、東京とうきょう大学だいがく地震じしん研究所けんきゅうじょの平田ひらた直ただし教授きょうじゅは「今回こんかいの地震じしんの震源しんげんの近ちかくには巨大きょだいな断層だんそう、『サンアンドレアス断層だんそう』があり、付近ふきんでは過去かこにも大だい地震じしんが起おきていた。地震じしんの規模きぼや震源しんげんの浅あささを考かんがえると、地表ちひょうに断層だんそうが見みえる形かたちで出でていている可能かのう性せいもあり、近ちかくに都市としがあれば大おおきな被害ひがいが出でていてもおかしくない。余震よしんとみられる地震じしんも引き続ひきつづき発生はっせいしていて今後こんごも注意ちゅういが必要ひつようだ」と話はなしました。

「サンアンドレアス断層だんそう」とは

アメリカ西部せいぶカリフォルニア州しゅうで発生はっせいした地震じしんの震源しんげん近ちかくには、総そう延長えんちょう1300キロに及およぶ巨大きょだいな断層だんそう「サンアンドレアス断層だんそう」があり、この断層だんそうとその周辺しゅうへんでは、たびたび大おおきな地震じしんが起おきています。

「北きたアメリカプレート」と「太平洋たいへいようプレート」がすれ違すれちがうように動うごくことでできた断層だんそうで、周辺しゅうへんにはひずみがたまって数すう多おおくの活かつ断層だんそうがあり、たびたび大おおきな地震じしんが起おきています。

1994年ねんにはロサンゼルスのノースリッジを震源しんげんとするマグニチュード6.7の地震じしんが発生はっせいし、50人にん以上いじょうが犠牲ぎせいになりました。「ロスアンゼルス地震じしん」「ノースリッジ地震じしん」などと呼よばれています。

1906年ねんには、サンフランシスコ付近ふきんを震源しんげんとするマグニチュード7.8の大だい地震じしんが発生はっせいし、3000人にん以上いじょうが犠牲ぎせいになりました。「サンフランシスコ大だい地震じしん」と呼よばれています。

サンアンドレアス断層だんそうやその周辺しゅうへんで起おきる地震じしんは震源しんげんが浅あさく、被害ひがいが局所きょくしょ的てきに大おおきくなるのが特徴とくちょうで、ひとたび地震じしんが起おきるとその後そのごも数すう多おおくの地震じしんが発生はっせいすることがあります。

今回こんかいの震源しんげん近ちかくでは、日本にっぽん時間じかんの５ご日にち午前ごぜん２に時半じはんすぎにもマグニチュード6.4の地震じしんが発生はっせいし、その後そのごも地震じしんが相次あいついでいました。

今後こんごも大おおきな揺ゆれを伴ともなう地震じしんに注意ちゅういが必要ひつようです。

東北大とうほくだい 遠田えんだ教授きょうじゅ「激はげしい揺ゆれ伴ともなう地震じしんが連続れんぞく発生はっせいしやすい地域ちいき」

アメリカのカリフォルニア州しゅうで活かつ断層だんそうの研究けんきゅうを行おこなった経験けいけんがある東北とうほく大学だいがくの遠田えんだ晋すすむ次じ教授きょうじゅによりますと、今回こんかいの地震じしんは、複数ふくすうの活かつ断層だんそうからなる「東ひがしカリフォルニアせん断せんだん帯たい」という断層だんそう帯たいで発生はっせいしたとみられ、サンアンドレアス断層だんそうの東側ひがしがわに位置いちしているということです。

この断層だんそう帯たいの周辺しゅうへんでは、過去かこにも大おおきな地震じしんが起おきていて、1992年ねんには、マグニチュード7.3の「ランダース地震じしん」と言いわれる大だい地震じしんが発生はっせいし多おおくのけが人けがにんが出でました。

その直後ちょくごにもマグニチュード６ろく程度ていどの地震じしんが相次あいついで発生はっせいするなど、地震じしん活動かつどうが活発かっぱつになり、７なな年ねん後ごの1999年ねんには再ふたたびマグニチュード7.1の大だい地震じしんが発生はっせいし被害ひがいが出でたということです。

今回こんかいの地震じしんの震源しんげん付近ふきんでは、前日ぜんじつもマグニチュード6.4の地震じしんが起おきています。

遠田えんだ教授きょうじゅは「震度しんど７ななの激はげしい揺ゆれが２に回かい続つづけて観測かんそくされた３さん年ねん前まえの熊本くまもと地震じしんのように、激はげしい揺ゆれを伴ともなう地震じしんが連続れんぞく的てきに発生はっせいしやすい地域ちいきだ。今回こんかいの地震じしんのあとも、地震じしんが相次あいついで起おきていて、今後こんごも大おおきな規模きぼの地震じしんが発生はっせいするおそれがあり、注意ちゅういが必要ひつようだ」と話はなしています。