水族館などでの
繁殖例が
少ないカマイルカの
赤ちゃんが、
千葉県鴨川市の
水族館で
人工授精で
誕生し、
かわいらしい姿が
人気を
集めています。カマイルカは、
日本の
沿岸で
見られる
小型のイルカで、
背びれが「
鎌」のように
大きく
曲がっているのが
特徴です。
千葉県鴨川市の「鴨川シーワールド」が、水族館などでは難しいとされる繁殖と長期の飼育に取り組んでいて、ことし5月、日本初となる人工授精による赤ちゃんが誕生し、水族館のプールで公開されています。
赤ちゃんはオスで、誕生後、母親の乳首にうまく吸い付くことができなかったため、現在、飼育員が採取した母乳をカテーテルで飲ませているということです。
水族館によりますと、現在の体長は母親の半分程度のおよそ1メートル14センチ、体重は10分の1程度のおよそ19キロで、順調に成長しているということです。
水族館を訪れた人たちは、プールの中が見える窓をのぞき込んで、赤ちゃんイルカが母親に寄り添いながら元気に泳ぐ姿に見入っていました。
神奈川県藤沢市から訪れた小学校1年生の男の子は「ちっちゃくて、かわいかったです」と話していました。
飼育を担当している鴨川シーワールドの細野透さんは「すくすくと育って元気に遊んでいるので、たくさんの人に見に来てほしいです」と話していました。