18
日に
行われたイランの
大統領選挙で、
反米・
保守強硬派のライシ
師が
当選しました。
現在のロウハニ
政権がとってきた
欧米との
対話路線は
転換される
見通しとなり、
対立するアメリカとの
関係改善は
一層難しく
なるものとみられます。
保守強硬派のライシ師など4人の争いとなったイランの大統領選挙は18日、投票が行われ、開票作業を進めてきた内務省は、日本時間の今夜10時前に開票が終わったとして結果を発表しました。
それによりますと、ライシ師が1792万票余りを獲得し、得票率でおよそ62%と、2位以下を大きく引き離して、当選しました。
一方、投票率は48.8%と、1979年にイスラム体制が樹立されて以降、最低となりました。
ライシ師は、司法府代表を務めるイスラム法学者で60歳。
高い知名度で宗教界など保守強硬派の支持層から支持を集めたほか、事前の資格審査で穏健派や改革派の有力者が失格となったことで、当初から優勢となっていました。
イランで反米・保守強硬派が政権を担うのは、アフマディネジャド政権の2013年以来となります。
対立するアメリカとの関係についてライシ師は、現在、立て直しに向けた協議が行われている核合意を維持する意向を示す一方、安易な譲歩はしないと強調しています。
一方のアメリカは、過去に反政府デモの弾圧に関わったなどとして、ライシ師を制裁対象にしていて、両国の関係改善は一層難しくなるものとみられます。