車検業務を
行う自動車技術総合機構が、ヘッドライトの
明るさを
測定する
検査機器の
設定を
誤り、
普通乗用車などおよそ60
台を、
基準を
満たさないまま
合格させていた
可能性があることがわかり、
国土交通省は
機構に対して、
業務の
改善を
指示しました。23
日午前、
自動車技術総合機構の
柳川久治理事長に対し、
国土交通省自動車局の
一見勝之局長が、
業務の
改善を
指示する
文書を
手渡しました。
国土交通省によりますと、車検業務を行う自動車技術総合機構は先月8日、岐阜市の事務所で、ヘッドライトの明るさを測定する検査機器の設定を誤り、普通乗用車など62台を、基準を満たさないまま合格させていた可能性があるということです。
また、その後の調査では、検査を担当した職員が誤った値のデータを削除し、うその説明をするなどの偽装を行っていたということです。
自動車技術総合機構では、これまでにも検査機器の設定を誤ったまま検査を行っていた事例が相次いでいて、国土交通省は機構に対して「事案の重大さを受け止めていない」として、厳正な審査業務の徹底のため、再発防止策の見直しを指示しました。
文書を受け取った柳川理事長は「大変申し訳ありませんでした。審査業務の厳正な実施に向けて、適切な対策を推進していきます」と話していました。