水道水やボトル入り飲料水に混入したマイクロプラスチックの健康リスクについて、世界保健機関(WHO)が初の見解を公表し、「現在のレベルでは健康リスクは生じないと思われる」との見方を示しましました。
ただし、現時点で利用できる情報は限られると述べ、マイクロプラスチックが人の健康に及ぼす影響についてはさらなる調査が必要だとしています。
WHOの専門家は、マイクロプラスチックは飲料水を含めて至る所に存在していると指摘、「健康に対するマイクロプラスチックの影響については早急にもっと詳しく調べる必要がある」としました。
WHOの調査では、マイクロプラスチックの物理粒子と化学物質、およびマイクロプラスチックに付着している可能性のある微生物について、潜在的な有害性を調べました。
その結果、根拠となる情報は限られるものの、化学物質と微生物病原菌については人の健康に関連した懸念は低いと報告しました。