일본어 뉴스: 「もう死ぬのかな…」コロナ感染 20歳の男子学生が語ったこと

「もう死しぬのかな…」コロナ感染かんせん 20歳さいの男子だんし学生がくせいが語かたったこと

Sep 20, 2021 13:09

Furigana

デルタ株かぶが猛威もういをふるう第だい5波はではこれまでと比くらべて20代だいから30代だいの若わかい世代せだいの感染かんせんが増ふえ、中なかには症状しょうじょうが悪化あっかする人ひとも出でてきています。自力じりきで呼吸こきゅうができないほど症状しょうじょうが悪化あっかした20歳さいの男子だんし学生がくせいが取材しゅざいに応おうじ「もう自分じぶんは死しぬんだなと思おもった」と、追い込おいこまれた状況じょうきょうを振り返ふりかえりました。

頭痛ずつうと発熱はつねつで感染かんせん確認かくにん「周まわりは軽症けいしょうで済すんでいたので…」

取材しゅざいに応おうじたのは大阪おおさか府内ふないに住すむ20歳さいの大学生だいがくせいの男性だんせいです。男性だんせいは先月せんげつ下旬げじゅん、頭痛ずつうと38度どの発熱はつねつで近所きんじょの病院びょういんに行いったところ、感染かんせんが確認かくにんされました。1回かい目めのワクチンは1週間しゅうかん後ごに打うつ予定よていでした。

もともと格闘技かくとうぎをしていて基礎きそ疾患しっかんもなく、体力たいりょくに自信じしんがあったという男性だんせいは、これまでに感染かんせんした周まわりの友人ゆうじんたちの多おおくが1週間しゅうかん程度ていどで回復かいふくしている様子ようすを見みて、新型しんがたコロナはインフルエンザみたいなものだと捉とらえていたといいます。

男性だんせいは「若わかい人ひとは重症じゅうしょう化かはあまりしないと聞きいていたし、自分じぶんの周まわりでかかった人ひとは皆みな、軽症けいしょうで済すんでいたので同おなじ感かんじになるのかな程度ていどにしか思おもっていませんでした」と振り返ふりかえります。

ホテル療養りょうよう開始かいしも症状しょうじょう悪化あっか 40度どの熱ねつせきも止とまらず…

ところが3日にち後ご、家族かぞくへの感染かんせんを防ふせぐためホテルで療養りょうようを始はじめた男性だんせいの症状しょうじょうは次第しだいに悪化あっかしていきました。

解熱剤げねつざいを飲のんでも熱ねつは40度どまで上あがり、せきも止とまりません。

当時とうじ、男性だんせいがSNSに投稿とうこうされた動画どうがでは乾かわいたせきが続つづき「ずっと熱ねつが出でていて。気管支きかんしから出でるぜんそくのようなせきです」とコメントしていました。

この時点じてんでは、まだ、SNSに投稿とうこうをして、友人ゆうじんたちに状況じょうきょうを伝つたえる余裕よゆうがあったといいます。

ホテル療養りょうよう4日にち目めの夜よる意識いしきもうろうスマートフォンで119番ばん通報つうほう

ホテルに入はいって4日にち目めのSNSへの投稿とうこうでは「咳せきで死しにそうやけど、（血ち中ちゅうの）酸素さんそ濃度のうど97％とか98％で保たもててるのが救すくい」と記しるされています。

しかし、これが最後さいごの投稿とうこうとなりました。

この日ひの夜よる、状況じょうきょうが一変いっぺんしたといいます。

血ち中ちゅうの酸素さんその濃度のうどを示しめす値ねが90を切きり、測定そくてい装置そうちのアラートが鳴なり続つづけました。意識いしきがもうろうとし、ベッド脇わきの内線ないせん電話でんわに手てを伸のばして看護かんご師しに連絡れんらくすることすらできなかったといいます。

動うごかせるのは手元てもとだけ。手てで握にぎっていたスマートフォンで119を押おしました。

男性だんせいは「119で連絡れんらくをすることに多少たしょうは抵抗ていこうがあって、この方法ほうほうでいいのだろうかと思おもったのですが、息いきもできず自分じぶんは本当ほんとうに死しぬんじゃないかと思おもって119を押おして『すいません、ちょっとホテルに連絡れんらくお願おねがいします』と、何なんとか伝つたえました」と、当時とうじの状況じょうきょうを振り返ふりかえりました。

病院びょういんに救急きゅうきゅう搬送はんそう「もう自分じぶんは死しぬのかな…」

連絡れんらくを受うけた看護かんご師しが駆かけつけ男性だんせいは翌日よくじつ、病院びょういんに救急きゅうきゅう搬送はんそうされました。

病院びょういんでCTを撮影さつえいすると肺はいが真っ白まっしろで、自力じりきでの呼吸こきゅうが難むずかしく酸素さんそ投与とうよが必要ひつような状態じょうたいの「中等ちゅうとう症しょう2」と診断しんだんされました。

すぐに治療ちりょうが始はじまりましたが息いきを吸すうこともままならず、男性だんせいは再ふたたび意識いしきを失うしないかけたといいます。

男性だんせいは「これはもう自分じぶんは死しぬのかな、お迎おむかえがきているのかな、といった感覚かんかくがありました。死しにそうということを看護かんご師しに伝つたえないといけないと思おもい『息いきができません』とスマホ画面がめんで打ち込うちこんで看護かんご師しさんに見みせる形かたちで伝つたえました。そしたら看護かんご師しや医者いしゃが飛とんで来きて、酸素さんその吸入きゅうにゅう量りょうを最大さいだいの5リットルまであげてくれました。何なんとかそれで酸素さんそを吸すって生なまにしがみついた感かんじです」と、追い込おいこまれた状況じょうきょうを振り返ふりかえりました。

1週間しゅうかんの入院にゅういん後ごに退院たいいん「苦くるしみは誰だれにも味あじわってほしくない」

このあと徐々じょじょに治療ちりょうの効果こうかがあらわれ、男性だんせいは1週間しゅうかんの入院にゅういん生活せいかつを経へて先週せんしゅう、退院たいいんすることができました。

男性だんせいは自宅じたくでの生活せいかつに戻もどることはできましたが、今後こんごへの不安ふあんはつきないといいます。筋肉質きんにくしつの体格たいかくだった男性だんせいの体重たいじゅうは80キロから7キロ減へり、足あしの筋肉きんにくはそげ落おちました。

後遺症こういしょうと見みられる症状しょうじょうで常つねにめまいを感かんじて1人にんで外出がいしゅつができず、今いまはほとんど自宅じたくで過すごしています。味覚みかく障害しょうがいも残のこり何なにを食たべてもレモンの皮かわのような苦にがみが残のこるといいます。

男性だんせいは「味覚みかくがいつ戻もどるか分わからないし後遺症こういしょうがこれからどうなっていくのかと、言いいようのない不安ふあん感かんに突然とつぜん襲おそわれてしまいます。重症じゅうしょう化かする可能かのう性せいはどれだけ身体しんたいが強つよくても、関係かんけいなくあるんだと実感じっかんしました」と話はなしていました。

また、高校生こうこうせいの妹いもうとと家庭かてい教師きょうし先さきの生徒せいとにも感染かんせんさせたと見みられ、自分じぶんを責せめ続つづけているといいます。

男性だんせいは「本当ほんとうに一瞬いっしゅんの気きの緩ゆるみがすごいしんどさにつながったり、あるいは身近みぢかな人ひとの苦くるしみにつながってしまう。同どう世代せだいには友人ゆうじんなどが大声おおごえで騒さわいでいるような場面ばめんにあったら、周まわりに流ながされることをせずに『これはちょっとまずいんじゃないか』などと、一声いっせい出だしてほしいと自戒じかいの意味いみも含ふくめて思おもいます。僕ぼくはもうああいう苦くるしみは誰だれにも味あじわってほしくないと思おもいます」と訴うったえていました。