香港で、
国家政権の
転覆をねらった
香港国家安全維持法に
違反した
疑いが
あるとして、
議会にあたる
立法会の
民主派の
前議員や
区議会議員など合わせて53
人が
警察に
逮捕されました。
去年6
月末に
法律が
施行されて
以来、
一度に
逮捕された
人数としては
最も多く、
国家政権の
転覆の
容疑が
適用されるのは
今回が
初めてとみられます。
香港の
警察は6
日午後、
記者会見し、
反政府的な
動きを
取り締まる香港国家安全維持法に
違反した
疑いで、
合わせて53
人を
逮捕したと
発表しました。
いずれも、去年9月に予定されていた立法会の議員選挙に向け民主派が実施した予備選挙に関連して、政府の機能を妨害し国家政権の転覆をねらった疑いが持たれているということです。
53人のうち、6人は犯罪行為を組織的に計画し、残る47人はこれに参加したとしています。
民主派の政党や団体などによりますと、53人の中には民主派政党の前代表、胡志偉前立法会議員や、現職の区議会議員で大規模な抗議デモを呼びかけてきた民主派団体の前代表、岑子杰氏らが含まれているということです。
民主派の前議員らは、立法会の過半数を占めることで政府の予算案を否決し、香港政府トップの行政長官を辞任に追い込むことなどを目標に掲げて予備選挙を実施しましたが、警察はこうした目標が法律違反にあたると指摘しました。
去年6月末に香港国家安全維持法が施行されて以来、これまでに法律に違反した疑いでおよそ30人が逮捕されていますが、今回は一度でそれを大きく上回る最多の逮捕者となります。
また、国家政権の転覆の容疑が適用されるのは今回が初めてとみられます。