改正難病法の
成立に、
難病の
当事者からは
法律の
施行に
期待するとともに、
一日も
早い治療薬の
開発を
待ち望む声があがっています。
東京 八王子市に住む岩崎恵介さん(41)は、指定難病の1つ「脊髄小脳変性症」の患者です。
体が思うように動かせなくなっていく難病で、7年前の34歳の時に診断されました。
ここ数年は、特に病気の進行が早まっていると感じるようになったということで、以前はマンションで1人暮らしをして、自宅でできるオンラインの仕事を続けていましたが、その後、声が出にくくなったことを受けて仕事を辞め、8月からは実家で家族と暮らしています。
以前は、つえを突きながら1人で通院や買い物もしていましたが、今は足の痛みが強くなり、自宅の中で移動をする際に歩行器を使うようになりました。
それでも岩崎さんは、毎日8000歩を目指して家の近くを散歩しているほか、言語聴覚士や理学療法士の訪問を受けながらリハビリを続けています。
この病気の処方薬は2種類で、症状を和らげる効果はあるものの治療する薬ではないため、一日も早く新しい治療薬が開発されることを願っています。
岩崎さんは今回の法改正について、「この法律の後ろには多くの治療を待つ患者がいるので、新型コロナによって止まっていた法律が動き出してとてもうれしい。患者は薬だけが解決策なので、法律が可決されただけで喜ぶのではなく、研究開発を進めて一刻も早く治療薬を届けてほしい」と話しています。