新型コロナウイルスの
感染拡大が
最も深刻な
アメリカ・ニューヨーク
市が8
日経済活動を
再開しました。
ただ、
当面は
再開する
業種が
限られるうえ、
感染が
再び拡大する
懸念も
根強く、
経済活動が
本格化するまでには
なお時間が
かかるとみられています。
ニューヨーク市では、週明けの8日から、建設業や一部の小売業などで営業の再開が認められ、新型ウイルスの感染拡大で、外出が厳しく制限された、ことし3月末以来、2か月半ぶりに、経済活動の再開の一歩を踏み出しました。
制限の緩和は、業種ごとに4段階に分けられ、順次、進められますが、感染状況を確認するため、次の段階への移行には、少なくとも14日間かける方針です。
このため、最終の第4段階となるエンターテインメント関連などの営業再開までには少なくとも1か月半はかかる見通しで、すでに、中心部のブロードウェイのミュージカルは、いずれも9月初めまで休止することを決めています。
また、黒人男性の死亡事件をきっかけに始まった抗議デモではニューヨークでもこれに乗じた略奪が発生し、一時、外出禁止令が出されるなど経済活動の再開に水を差しかねない状況となっています。
感染拡大が最も深刻なニューヨーク市では、感染者が20万人、死者も1万7000人を超えていて、感染が再び拡大する懸念も根強く、経済活動が本格化するまでには、なお時間がかかるとみられています。