Actualités japonaises: 今年の一皿に「アルコールテイスト飲料」酒類の提供制限で

今年ことしの一いち皿さらに「アルコールテイスト飲料いんりょう」酒類しゅるいの提供ていきょう制限せいげんで

Dec 9, 2021 17:12 2

Furigana

この1年ねん、話題わだいとなり、世相せそうを反映はんえいした食しょくを選えらぶ「今年ことしの一いち皿さら」に、「アルコールテイスト飲料いんりょう」が選えらばれました。新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで、酒類しゅるいの提供ていきょうが制限せいげんされた飲食いんしょく店てんで取り扱とりあつかいが増ふえたことなどが理由りゆうです。

「今年ことしの一いち皿さら」は、食しょくに関にかんする情報じょうほうの調査ちょうさ会社かいしゃがインターネット上じょうの検索けんさく数すうや消費しょうひ者しゃへのアンケートなどをもとに毎年まいとし、この時期じきに発表はっぴょうしています。

ことしは、

▽アルコール度数どすう1％未満みまんの「アルコールテイスト飲料いんりょう」や、

▽「昆虫こんちゅう食しょく」

▽パンにクリームをはさんだスイーツの「マリトッツォ」

それに、

▽時短じたんで料理りょうりが作つくれる「ミールキット」が、候補こうほに選えらばれました。

そして、選考せんこうの結果けっか「アルコールテイスト飲料いんりょう」が、今年ことしの一いち皿さらに決きまりました。

これは、新型しんがたコロナの感染かんせん拡大かくだいに伴ともなう緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんなどで、酒類しゅるいの提供ていきょうが制限せいげんされる中なか、多おおくの飲食いんしょく店てんでアルコールに代かわる飲み物のみものとして、ノンアルコールのビールやカクテルなどが取り扱とりあつかわれるようになったことに加くわえ、飲料いんりょうメーカー各社かくしゃが相次あいついで新しん商品しょうひんを投入とうにゅうし、お酒さけを飲のまない人ひとの間までも定着ていちゃくしてきたことなどが理由りゆうです。

「ぐるなび総研そうけん」の家中かちゅうみほ子みほこさんは「ことしも新型しんがたコロナが食しょく文化ぶんかに大おおきく影響えいきょうした年としとなった。アルコールテイスト飲料いんりょうは、お酒さけを好このむ人ひとにも、好このまない人ひとにとっても、新あたらしい選択肢せんたくしになったと思おもう」と話はなしています。

ノンアルコール市場しじょう拡大かくだいで期待きたいも

アルコール度数どすう1％未満みまんの「アルコールテイスト飲料いんりょう」の市場しじょうは、健康けんこう志向しこうの高たかまりや、コロナ禍かの“巣すごもり需要じゅよう”を追い風おいかぜに拡大かくだいしています。

調査ちょうさ会社かいしゃの「富士ふじ経済けいざい」によりますと、アルコール度数どすうが1％未満みまんのビールやカクテル、それにチューハイなど、ノンアルコール商品しょうひんのことしの市場しじょう規模きぼは986億おく円えんで、新型しんがたコロナの感染かんせん拡大かくだい前まえのおととしと比くらべて20％近ちかく増加ぞうかすると見込みこまれています。

さらに、5年ねん後ごの2026年ねんには、1163億おく円えんまで拡大かくだいする見通みとおしです。

こうした中なか、ビール大手おおて各社かくしゃの間までは、需要じゅようの高たかまりに加くわえ、若者わかもののアルコール離ばなれなどに対応たいおうしようと、ノンアルコールや、従来じゅうらいより度数どすうを抑おさえた低ていアルコールの商品しょうひんの投入とうにゅうを強化きょうかする動うごきが出でています。

このうちアサヒビールは、飲料いんりょう全体ぜんたいの販売はんばい数量すうりょうのうち、ノンアルコールと、アルコール度数どすうが3.5％以下いかの低ていアルコールの商品しょうひんが占しめる割合わりあいを、2025年ねんまでにおととしの3倍ばい以上いじょうにあたる20％まで引き上ひきあげる目標もくひょうを掲かかげています。

一方いっぽう、新型しんがたコロナの感染かんせん状況じょうきょうが落ち着おちついて、客足きゃくあしの回復かいふくを期待きたいする飲食いんしょく店てんの間までも、酒さけの量りょうを抑おさえたいなどという客きゃくのニーズに応こたえるため、ノンアルコールや低ていアルコールのメニューを充実じゅうじつさせる動うごきが出でています。

東京とうきょう品川しながわ区くの焼き鳥やきとり店てんでは、レモンなどのサワードリンクについて、アルコールの度数どすうをゼロ％から7％まで、5つの濃こさを選えらべるサービスを導入どうにゅうしました。

その結果けっか、お店みせによりますと、このサービスでノンアルコールや低ていアルコールの商品しょうひんを選えらぶ人ひとの割合わりあいが、全体ぜんたいの2割わり近ちかくに上のぼるということです。

焼き鳥やきとり店てんのマネージャー古賀こが祐太郎ゆうたろうさんは「そこまで酔っ払よっぱらいたくないという人ひとや、健康けんこう志向しこうの高たかい方ほうから注文ちゅうもんしてもらうことが多おおい。コロナで飲食いんしょく店てんをめぐる環境かんきょうは大おおきく変かわったが、今後こんごも社会しゃかいの変化へんかに対応たいおうしたい」と話はなしていました。