遺骨の
取り違え
問題を
受けて
日本の
調査団の
派遣が
中止になった
際、
厚生労働省の
担当者が「
報道さえなければ
事業は
復活していたのに」
などという
内容のメールを
送っていたことについて、
加藤厚生労働大臣は「こうした
姿勢は
取り違えの
問題を
長い間伏せてきたことと
同じで
大きな問題だ」と
述べ、
今後、
第三者を
交えて
検証を
進める考えを
示しました。
シベリア抑留者の遺骨をめぐっては厚生労働省が取り違えの疑いを把握しながら事実上放置していたことがNHKの報道で明らかになり、今月予定されていた日本の遺骨調査団の派遣がロシア側の意向で中止になりました。
そして厚生労働省の担当者が「報道さえなければ事業は復活していたのに非常に残念だ」などと事業に協力する団体にメールで伝えていたことが明らかになりました。
これについて加藤厚生労働大臣は27日の会見で、「現在、確認作業を進めているが、『報道がなければ』という姿勢は取り違えの問題を長い間伏せてきたことと根本的に同じで大きな問題だ」と述べました。
そのうえで、「取り違えの疑いは以前から分かっていたのになぜ対応できなかったのか、それが根源的な問題だ。外部の人も入った検証の場を作り、しっかり議論する必要がある」と述べ、今後、第三者も交えて検証を進めていく考えを示しました。