明日香村にある、およそ1300年前の飛鳥時代につくられた国宝、高松塚古墳の壁画は大量のカビなどによって劣化が進んだため、平成19年に取り出されたあと、ことし3月までおよそ12年をかけて修復作業が行われていました。
修復後初めてとなる壁画の一般公開はことし5月の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期され、18日から始まりました。
事前の抽せんで選ばれた人たちは5、6人ずつに分かれてマスクを付けて施設の中に入りました。
そして「飛鳥美人」として知られる「女子群像」や方角の守り神とされる「青龍」や「玄武」など、修復を終えた極彩色の壁画をガラス越しに見学していました。
訪れた70代の男性は「20回以上見学に来ていますが、きれいになったと思います。次の世代に大切に伝えていきたい」と話していました。
一般公開は今月24日まで行われますが、事前に必要な申し込みはすでに締め切られています。