鋭い社会風刺画で
世界的に
知られるアーティスト、「バンクシー」の
作品がオークションにかけられ、
日本円にして3
億円余りで
落札されました。
収益は
中東のパレスチナに
ある小児病院に
全額寄付され、
子どもたちのリハビリに
役立てられるということです。イギリスのロンドンで28
日に
開かれたオークションに
出品されたのは、
覆面アーティスト、バンクシーの
油絵の
作品で、
人けのない
夕暮れの
海岸にライフジャケットや
救命用の
浮き輪が
打ち上げられ、
内戦などによって
国を
追われた
人たちが
船で
海を
渡ろうとして
命を
落としたことを
連想させます。
作品は223万5000ポンド、日本円で3億円余りで落札されました。
競売会社によりますと、作品は、パレスチナ暫定自治区にあるホテルで展示されていたものを、バンクシー自身が慈善団体に寄付し、出品されたということで、収益はベツレヘムの小児病院などに全額寄付され、リハビリ機器の購入などにあてられるということです。
バンクシーはイスラエルによる占領の実態を風刺した作品をパレスチナの街角に残していて、今回の寄付を通じて占領下で十分な医療を受けることができないパレスチナの子どもたちに寄り添う姿勢を示しています。