Japanese News: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（5月2日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる5月つき2日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ウクライナ軍ぐん「製鉄せいてつ所しょから避難ひなんする市民しみん」映像えいぞう公開こうかい

ウクライナの東部とうぶマリウポリでロシア軍ぐんと抗戦こうせんを続つづける「アゾフ大隊だいたい」は1日にち、拠点きょてんとしている製鉄せいてつ所しょから市民しみんが避難ひなんする様子ようすだという映像えいぞうを公開こうかいしました。

映像えいぞうでは、多おおくの人ひとたちがはしごを伝つたって地下ちかから地上ちじょうに出でてくる様子ようすや製鉄せいてつ所しょの敷地しきち内ないとみられるがれきの中なかを歩あるく様子ようすが撮影さつえいされています。

バスの中なかには生後せいご6か月かげつになったばかりだという赤あかちゃんの姿すがたもあり、一緒いっしょにいた女性じょせいは「2か月かげつもの間かん、待まっていました」と話はなしていました。

また別べつの女性じょせいは「大人おとなは耐たえることができていましたが子こどもたちはいつも食べ物たべものを欲ほしがっていました」と食料しょくりょう不足ふそくだった状況じょうきょうについて話はなしていました。

その後そのご、映像えいぞうでは、人々ひとびとが乗り込のりこんだバスが荒廃こうはいした町まちの中なかを移動いどうする様子ようすや国連こくれんやICRC＝赤十字せきじゅうじ国際こくさい委員いいん会かいのスタッフであることを示しめす服装ふくそうをした人ひとたちがバスから降おりる人ひとたちを出迎でむかえる様子ようすも確認かくにんできます。

ウクライナ東部とうぶでロシアによる攻撃こうげき 7人にん死亡しぼう

ウクライナ東部とうぶのドネツク州しゅうとハルキウ州しゅうでは1日にち、ロシア軍ぐんによる攻撃こうげきで合あわせて7人にんが死亡しぼうしたと、それぞれの州しゅう知事ちじが、SNSへの投稿とうこうで明あきらかにしました。

このうち、ドネツク州しゅうのキリレンコ知事ちじの発表はっぴょうによりますと、州しゅう北部ほくぶでロシア軍ぐんによる攻撃こうげきがあり、市民しみん4人にんが死亡しぼう、11人にんがけがをしたということです。

また、ハルキウ州しゅうのシネグボフ知事ちじの発表はっぴょうでは、住宅じゅうたく地ちがロシア軍ぐんの攻撃こうげきを受うけ、3人にんが死亡しぼう、8人にんがけがをしたとしていて、市民しみんに対にたいし避難ひなん所しょにとどまるよう呼よびかけています。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう「停戦ていせんはじめて実現じつげん」市民しみん100人にん超ちょう避難ひなん

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、1日にちに公開こうかいした動画どうがで「ついにアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょから人々ひとびとの避難ひなんを開始かいしすることができた。戦争せんそうにおいて、この重要じゅうような回廊かいろうがはじめて機能きのうし始はじめている。2日間にちかんにわたる停戦ていせんがこの地域ちいきではじめて実現じつげんした」と述のべました。

そのうえで「すでに100人にんを超こえる市民しみんが避難ひなんした。手順てじゅんの煩雑はんざつさを考かんがえると、最初さいしょの避難ひなん者しゃはザポリージャにあすの朝あさ、到着とうちゃくするだろう。われわれのチームはそこで彼かれらと合流ごうりゅうする」と明あきらかにし引き続ひきつづき、市民しみんの避難ひなんに尽力じんりょくする姿勢しせいを示しめしました。

ロシアメーデー集会しゅうかい参加さんか者しゃが軍事ぐんじ侵攻しんこう支持しじを強調きょうちょう

ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづく中なか、メーデーの1日にち、ロシア各地かくちで労働ろうどう組合くみあいによる集会しゅうかいが開ひらかれました。

このうち、首都しゅとモスクワの中心ちゅうしん部ぶでは、参加さんか者しゃらがロシア国旗こっきや軍事ぐんじ侵攻しんこうを支持しじするシンボルとなっている「Z」のマークが記しるされた旗はたなどを車くるまに掲かかげ、プーチン大統領だいとうりょうへの支持しじを訴うったえていました。

参加さんかした男性だんせいの1人にんは「労働ろうどう組合くみあいは、軍事ぐんじ作戦さくせんを決断けつだんした大統領だいとうりょうと政府せいふを支持しじしていることを行動こうどうで示しめす」と強調きょうちょうしていました。

ウクライナ燃料ねんりょう不足ふそく広ひろがるキーウ近郊きんこうで給油きゅうゆ待まちの列れつ

ウクライナでは、ガソリンなどの燃料ねんりょう不足ふそくが広ひろがっていて、ガソリンスタンドでは給油きゅうゆ待まちの車くるまの長ながい列れつができるなど、戦時せんじ下かの市民しみんの暮くらしにとって深刻しんこくな課題かだいとなっています。背景はいけいには、4月つき下旬げじゅん、ウクライナ中部ちゅうぶにある国内こくない最大さいだい規模きぼの石油せきゆ精製せいせい施設しせつが、ロシア軍ぐんのミサイル攻撃こうげきを受うけて稼働かどうを停止ていししたことや、ヨーロッパから輸入ゆにゅうされる燃料ねんりょうの価格かかく高騰こうとうなどがあるとみられています。

首都しゅとキーウ近郊きんこうの複数ふくすうのガソリンスタンドでは、給油きゅうゆ待まちの車くるまの長ながい列れつができていて、中なかにはガソリンなどの燃料ねんりょうが販売はんばいされていないことを表示ひょうじする案内あんない板ばんを掲かかげているところもありました。

給油きゅうゆ待まちをしていた男性だんせいは「ロシアが石油せきゆの精製せいせい施設しせつを攻撃こうげきしたため、燃料ねんりょうが不足ふそくしています。500キロ以上いじょう離はなれた遠とおい外国がいこくからガソリンを運はこんでこないといけません」と話はなしていました。

ロシア軍事ぐんじ侵攻しんこう「支持しじ」7ポイント減げん独立どくりつ系けいの世論せろん調査ちょうさ機関きかん

ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうについて、ロシア国内こくないで「支持しじする」と答こたえた人ひとは74％となり、3月つきと比くらべて7ポイント減へったと独立どくりつ系けいの世論せろん調査ちょうさ機関きかんが発表はっぴょうし、戦闘せんとうの長期ちょうき化かがロシアの世論せろんに影響えいきょうを及およぼし始はじめていることをうかがわせています。

ロシアの民間みんかんの世論せろん調査ちょうさ機関きかん「レバダセンター」は、4月つき21日にちから27日にちにかけて、ロシア国内こくないの18歳さい以上いじょうの1600人にん余あまりに対面たいめん方式ほうしきで調査ちょうさを行おこないました。

それによりますと

▽「軍事ぐんじ作戦さくせんを支持しじする」と答こたえた人ひとは74％で、前まえの月つきと比くらべて7ポイント減へった一方いっぽう

▽「支持しじしない」と答こたえた人ひとは19％と5ポイント増ふえました。

また「軍事ぐんじ作戦さくせんは成功せいこうしているか」という質問しつもんに対にたいし

▽「非常ひじょうに成功せいこう」▽「おおむね成功せいこう」と答こたえた人ひとは、合あわせて68％だった一方いっぽう

▽「どちらかといえば失敗しっぱい」は12％

▽「完全かんぜんに失敗しっぱい」は5％となり、

情報じょうほう統制とうせいが強つよまる中なかでも「失敗しっぱい」と答こたえた人ひとが合あわせて17％に上のぼりました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう製鉄せいてつ所しょから市民しみんの避難ひなん開始かいしと明あきらかに

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、1日にち、自身じしんのツイッターで、東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリのアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょから市民しみんの避難ひなんが始はじまったことを明あきらかにしました。

第だい1陣じんのおよそ100人にんがすでに出発しゅっぱつし、2日にち、南東なんとう部ぶのザポリージャでウクライナ側がわの担当たんとう者しゃと合流ごうりゅうする予定よていだということです。

ウクライナマリウポリの製鉄せいてつ所しょから市民しみんの避難ひなん始はじまる

激戦げきせん地ちマリウポリ戦況せんきょう地図ちずや住民じゅうみん証言しょうげんはこちら

ロシア国防こくぼう省しょう「プーチン大統領だいとうりょう主導しゅどう市民しみん80人にんが解放かいほうされた」

ロシア国防省こくぼうしょうは1日にち「プーチン大統領だいとうりょうの主導しゅどうによって、ウクライナの民族みんぞく主義しゅぎ者しゃに拘束こうそくされていた女性じょせいや子こどもを含ふくむ市民しみん80人にんが、マリウポリにあるアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょの敷地しきち内ないから解放かいほうされた」と発表はっぴょうしました。

また、安全あんぜんに避難ひなんさせるための人道じんどう回廊かいろうを開設かいせつし、全員ぜんいんを同おなじドネツク州しゅう内ないの東部とうぶにある村むらに移うつしたとしたうえで、ウクライナ側がわに行いくことを希望きぼうする人ひとは国連こくれんや赤十字せきじゅうじ国際こくさい委員いいん会かいに引き渡ひきわたされたとしています。

赤十字せきじゅうじ国際こくさい委員いいん会かい “国連こくれんと協力きょうりょくしながら避難ひなん進すすめている”

ICRC＝赤十字せきじゅうじ国際こくさい委員いいん会かいはNHKの取材しゅざいに対にたいし、国連こくれんなどと協力きょうりょくしながら、マリウポリから市民しみんを避難ひなんさせるための活動かつどうが進すすめられていることを明あきらかにしました。

およそ230キロを車列しゃれつで移動いどうし、現地げんち時間じかん30日にちの朝あさ、製鉄せいてつ所しょに到着とうちゃくしたということです。

ただ、安全あんぜん上じょうの理由りゆうから、現時点げんじてんでは詳細しょうさいについて明あきらかにできないとしています。

国連こくれん報道ほうどう官かん「製鉄せいてつ所しょの市民しみんの避難ひなんいまも続つづいている」

ウクライナ国内こくないにいる国連こくれんの人道じんどう問題もんだい調整ちょうせい事務所じむしょの報道ほうどう官かんは1日にち、NHKの取材しゅざいに対にたいし「マリウポリの製鉄せいてつ所しょに取り残とりのこされていた市民しみんの避難ひなんは30日にちから始はじまり、いまも続つづいている。避難ひなんを継続けいぞくして進すすめ市民しみんの安全あんぜんを守まもるために、詳くわしいことは明あきらかにできない」と話はなし、国連こくれんや赤十字せきじゅうじ国際こくさい委員いいん会かいとウクライナ、ロシアの当局とうきょくが連絡れんらくをとりながら、マリウポリの製鉄せいてつ所しょからの市民しみんの避難ひなんを進すすめていることを明あきらかにしました。