北朝鮮情勢に
詳しい南山大学の
平岩俊司教授は
今回の
発射のねらいについて「
アメリカと
韓国が
北朝鮮に対して強硬な
姿勢をとっていると
北朝鮮側は
受け止めていて、より
強い姿勢を
示さなければならないと
判断したのだと
思う」と
分析しました。
そのうえで、北朝鮮からのミサイル発射が相次いでいることについては「1つは技術開発という目的もあると思うが、今回の一連の行為についてはむしろ米韓の軍事訓練に対する反応だと考えるべきだと思う」と述べ、4日まで5年ぶりに行われている米韓の空軍による大規模な共同訓練に対するけん制だという見方を示しました。
さらに、懸念されている北朝鮮による7回目の核実験については「中国の共産党大会も終わり、北朝鮮は国防5か年計画に戦術核や核の多弾頭化が課題として明確に示されているので、その目標を達成するために核実験を行うことは十分にある」と指摘しました。
そして、国際社会の対応については「北朝鮮の暴挙にはきぜんとして臨まなければいけないのが基本姿勢だが、国連の安全保障理事会はロシアのウクライナに対する軍事侵攻をめぐり機能不全に陥っていて、核実験を行ったときに国連としてどのような対応がとれるのかが課題だ」と述べました。