Actualités japonaises: 菅首相「デジタル庁規制改革を断行する突破口に」衆院予算委

菅かん首相しゅしょう「デジタル庁ちょう規制きせい改革かいかくを断行だんこうする突破とっぱ口ぐちに」衆院しゅういん予算よさん委い

Nov 2, 2020 12:11

Furigana

国会こっかいでは、2日にちから衆議院しゅうぎいん予算よさん委員いいん会かいで質疑しつぎが始はじまり、菅かん総理そうり大臣だいじんは、政府せいふが創設そうせつを目指めざす「デジタル庁ちょう」について、行政ぎょうせいの縦たて割わりを打破だはし、規制きせい改革かいかくを進すすめる突破とっぱ口ぐちと位置いちづけたうえで、社会しゃかい全体ぜんたいのデジタル化かを進すすめるため必要ひつような権限けんげんを付与ふよしていく考かんがえを示しめしました。この中なかで、自民党じみんとうの下村しもむら政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうは、政府せいふが創設そうせつを目指めざす「デジタル庁ちょう」について、「強力きょうりょくな司令しれい塔とう機能きのうを持もたせることによって、施策しさくを実行じっこうに移うつす必要ひつようがある。関連かんれん予算よさんの一元いちげん化かや抜本ばっぽん的てきな人員じんいん数すうの確保かくほなどで、さまざまな抵抗ていこうや反発はんぱつも予想よそうされる。断固だんこたる覚悟かくごで各かく省庁しょうちょうの権限けんげん移譲いじょうに取り組とりくむ必要ひつようがある」とただしました。

これに対にたいし、菅かん総理そうり大臣だいじんは「役所やくしょに行いかずともあらゆる手続てつづきができる、地方ちほうにいながら都会とかいと同おなじような生活せいかつができる。こうした社会しゃかいの実現じつげんを目指めざし、官民かんみんのデジタル化かを加速かそくしていく。そのために、行政ぎょうせいの縦たて割わりを打破だはして大胆だいたんに規制きせい改革かいかくを断行だんこうする突破とっぱ口ぐちとして『デジタル庁ちょう』を創設そうせつする。社会しゃかい全体ぜんたいのデジタル化かに責任せきにんを持もって取り組とりくむために、各かく省庁しょうちょうが持もっている権限けんげんを含ふくめて権限けんげんをしっかりと付与ふよしていく」と述のべました。

自民党じみんとうの小渕おぶち元もと経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんは、目指めざすべき社会しゃかい像ぞうについて、「菅かん総理そうり大臣だいじんのいう『自助じじょ』とは、『うまくいかなかった人ひとは、すべて自己じこ責任せきにんだ』というような冷つめたい自己じこ責任せきにん論ろんではなく、うまくいかなかったときは、『共助きょうじょ』『公おおやけ助すけ』で支ささえ合あっていこうということだと理解りかいしている。見解けんかいを伺うかがいたい」とただしました。

これに対にたいし、菅かん総理そうり大臣だいじんは「目指めざす社会しゃかいは、『自助じじょ・共助きょうじょ・公おおやけ助すけ』、そして『絆きずな』だ。まずは自分じぶんでやってみる、国民こくみんの皆みなさんの創意そうい工夫くふうを大事だいじにしながら家族かぞくや地域ちいきで助け合たすけあっていく。そして最後さいごは、国くにがセーフティネットで守まもってくれる、そうした国家こっかをつくっていきたい。セーフティネットがしっかりしている、安心あんしん、信頼しんらいされる社会しゃかいが大事だいじだ」と述のべました。

自民党じみんとうの山際やまぎわ大だい志郎しろう氏しは、2050年ねんまでに温室おんしつ効果こうかガスの排出はいしゅつを全体ぜんたいとしてゼロにすることを目指めざす政府せいふの方針ほうしんについて、「エネルギーはずっと安全あんぜん保障ほしょうそのものだった。経済けいざい安全あんぜん保障ほしょうの観点かんてんからもエネルギー政策せいさくを考かんがえていかなくてはいけない」と指摘してきし、見解けんかいをただしました。

これに対にたいし、菅かん総理そうり大臣だいじんは「いつの時代じだいも、エネルギーの確保かくほは、常つねに重要じゅうような課題かだいになっている。2050年ねんの『カーボンニュートラル』を実現じつげんするために、まずは内閣ないかく全体ぜんたいで取り組とりくんでいく。電源でんげんについても再さいエネだけでなく、原子力げんしりょくを含ふくめてあらゆる選択肢せんたくしを追求ついきゅうしていかなければならない。エネルギー政策せいさくについて、経済けいざい安全あんぜん保障ほしょうの観点かんてんも含ふくめて集中しゅうちゅう的てきに議論ぎろんして結論けつろんを出だしていく」と述のべました。