秋山選手はことし10月に、海外への移籍が可能なFA=フリーエージェントの権利を行使して大リーグ球団への移籍を目指すことを表明し、アメリカで複数の球団との交渉を行っていました。
秋山選手には、複数の球団が獲得に関心を示していましたが、アメリカの複数のメディアは30日、秋山選手がレッズと3年契約で合意したと伝えました。
3年契約の総額は2000万ドル、日本円でおよそ21億8000万円になると伝えています。
レッズはナショナルリーグ中部地区に所属し、これまでワールドチャンピオンに5回、ナショナルリーグ優勝9回と歴史のあるチームです。
レッズは、大リーグ30球団の中で唯一、日本選手がプレーしたことのない球団で、秋山選手が正式に契約を結ぶと最初の日本選手になります。
レッズのキャンプは、来年の2月中旬からアリゾナ州で始まり、秋山選手はレギュラーを勝ち取れるか注目です。
秋山翔吾選手とは
プロ9年目の秋山翔吾選手は、神奈川県出身の31歳。八戸大学、今の八戸学院大学から平成23年にドラフト3位で西武に入団しました。
1年目から110試合に出場した秋山選手は、2年目には規定打席に到達して打率2割9分3厘をマークし外野のレギュラーの座をつかみました。
そして5年目には持ち味の巧みなバットコントロールで216本のヒットを打ち、シーズン最多安打の記録を更新して初めてタイトルを獲得しました。
秋山選手は、これまでに最多安打のタイトルを今シーズンを含めて4回獲得しているほか、おととしには首位打者にも輝きました。
また守りではセンターとして広い守備範囲を誇り、「ゴールデン・グラブ賞」を今シーズンまで5年連続合わせて6回受賞しています。
さらに「ベストナイン」は、今シーズンまでの3年連続を含め4回受賞しています。
通算成績は1207試合に出場して1405安打。打率3割1厘、ホームラン116本、打点513となっています。