NHKの
前田晃伸新会長が
就任会見を
行い、「
公共放送の
使命を
果たすため、
しっかりと
軸のぶれない
組織運営をおこない、
先頭に
立って、
NHKグループの
改革を
進めて
いく」と
抱負を
述べました。
前田新会長は75
歳。みずほフィナンシャルグループの
社長や
会長などを
歴任し、
おとといNHKの
会長に
就任しました。
記者会見で前田会長は、「公共放送であるNHKには、正確で公正・公平な情報発信、豊かで良質な番組を幅広く提供し、わが国の民主主義の健全な発展と文化の向上に寄与するという大切な使命がある。この使命を果たすために、しっかりと軸のぶれない組織運営をしていきたい」と抱負を述べました。
そして前田会長は、▽ことし4月から開始する、テレビ放送のインターネットへの「常時同時配信」と「見逃し番組配信」のサービスや、▽ことし夏の東京オリンピック・パラリンピックで目指す「最高水準の放送・サービス」に向けて万全を期す考えを示しました。
そのうえで「NHKが、視聴者・国民からお預かりした受信料をどう効率的・効果的に使い、質の高い番組を制作することなどによって公共放送・公共メディアとしての役割を果たしていくかは、経営にあたって最も重要なことだ。視聴者の皆さまのさまざまなご意見に謙虚に耳を傾け、スピード感を持って対応し、期待と信頼にしっかりと応えていく。私が先頭に立ち、NHKグループの改革を進めていきたい」と述べました。
また記者団から、政治との距離に対する認識を問われたのに対し、前田会長は「権力が報道機関から批判されることは当たり前で、それが民主主義だ。政治との距離感については、与党とも野党ともすべて等距離でやる、どちらにも偏らないというのが私の信念だ」と述べました。