アメリカの
トランプ大統領がウクライナ
疑惑をめぐる「
権力乱用」と「
議会妨害」に
問われている
弾劾裁判で、
有罪か
無罪かを
決める評決の
手続きが
議会上院でまもなく
行われる
予定です。
上院は
与党 共和党が
過半数を
占めるため、
無罪評決が
下されるのは
確実な
情勢です。
アメリカの
トランプ大統領はウクライナ
疑惑をめぐり、みずからの
政治的利益のためにウクライナに
圧力をかけた「
権力乱用」と、
議会による
調査を
妨害した「
議会妨害」で
去年12
月に
弾劾訴追され、
先月から
議会上院で
弾劾裁判が
開かれていました。
先週の審理では検察側の野党 民主党が提出した証人の召喚を求める動議が否決され、最大の焦点となっていたボルトン前大統領補佐官の証人尋問は実現しませんでした。
議会上院はまもなく、「権力乱用」と「議会妨害」それぞれについて、陪審員役の上院議員が有罪か無罪かの判断を表明する手続きに入る予定です。
大統領を罷免するには出席議員の3分の2以上が有罪を支持する必要がありますが、上院は与党 共和党が過半数を占めるため、無罪評決が下されるのは確実な情勢です。
無罪評決が出れば、トランプ大統領はみずからの潔白が証明されたとアピールし、11月の大統領選挙での再選に向けた追い風としたい考えですが、民主党は疑惑は残ったままで、大統領としては不適格だと引き続き訴えるとみられ、対立は続くことになりそうです。