上方歌舞伎を
代表する
女形として
活躍した、
人間国宝の
歌舞伎俳優、
片岡秀太郎さんが、
今月23
日、
慢性閉塞性肺疾患のため
大阪の
自宅で
亡くなりました。79
歳でした。
歌舞伎俳優の片岡秀太郎さんは、十三代目片岡仁左衛門の次男として大阪で生まれ、5歳の時に初舞台を踏みました。
昭和31年に二代目片岡秀太郎を襲名し、上方歌舞伎特有のはんなりとした芝居を受け継ぐ女形として、多くの舞台で個性的な役柄を演じてきました。
また、平成9年には関西で活躍する歌舞伎役者を育成する「上方歌舞伎塾」を開講するなど、後進の育成にも力を入れてきました。
おととし、いわゆる人間国宝に認定され、この春、旭日小綬章を受章しています。
松竹によりますと、去年12月の京都 南座での舞台が最後の出演となったということで、今月23日、大阪 吹田市の自宅で慢性閉塞性肺疾患のため亡くなりました。
79歳でした。
片岡仁左衛門さんと片岡愛之助さんのコメント
片岡秀太郎さんの
弟で
歌舞伎俳優の
片岡仁左衛門さんは「
兄は
当人の
理想通りの
最期を
迎えられ、
安らかに
旅立ちましたことが
私どもの
せめてもの
救いでございます。
生前、
皆様から
賜りましたご
支援、ご
厚情に
深く
御礼申し上げます」と
コメントを
発表しました。
また、秀太郎さんの養子となった片岡愛之助さんは「父は私を歌舞伎の世界に、そして、松嶋屋に入れて下さった大恩人で有ります。普段はとても優しいのですが、芝居の事になるととにもかくにも厳しい方でした。上方にこだわり上方の歌舞伎に情熱を注がれていました。これからもなお一層、秀太郎イズムを踏襲したいと思っております」とコメントしています。