Japanese News: 新型コロナ専門家会合 “感染者減少傾向も夏ごろに増加懸念”

新型しんがたコロナ専門せんもん家か会合かいごう “感染かんせん者しゃ減少げんしょう傾向けいこうも夏なつごろに増加ぞうか懸念けねん”

Jun 8, 2022 22:06 1

Furigana

新型しんがたコロナウイルス対策たいさくについて助言じょげんする厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうが開ひらかれ、全国ぜんこくの感染かんせん者しゃ数すうは減少げんしょう傾向けいこうが続つづいている一方いっぽうで、時間じかんがたつとワクチン接種せっしゅなどで得えられた免疫めんえきの効果こうかが下さがっていくことなどから、夏なつごろには感染かんせん者しゃ数すうの増加ぞうかも懸念けねんされると指摘してきしました。

専門せんもん家か会合かいごうは、現在げんざいの感染かんせん状況じょうきょうについて全国ぜんこくで減少げんしょう傾向けいこうが続つづき、首都しゅと圏けんや大阪おおさか府ふ、愛知あいち県けんなど大だい都市とし圏けんのほか、一部いちぶの地方ちほう都市としでも去年きょねん夏なつの第だい5波はのピークを下回したまわっているほか、人口じんこう当あたりの感染かんせん者しゃ数すうが全国ぜんこくで最もっとも多おおい沖縄おきなわ県けんでもこの3週間しゅうかん、減少げんしょう傾向けいこうが続つづいているとしています。

年代ねんだい別べつでもすべての年代ねんだいで感染かんせん者しゃ数すうは減少げんしょうし、これまで横よこばいだった亡なくなる人ひとの数かずも減少げんしょうに転てんじたとしました。

今後こんごの感染かんせん状況じょうきょうについて、短期たんき的てきには大だい都市とし部ぶで減少げんしょう傾向けいこうが続つづくことが見込みこまれる一方いっぽうで、3回かい目めのワクチン接種せっしゅやこれまでの感染かんせんによって得えられた免疫めんえきの効果こうかが徐々じょじょに下さがっていくこと、来月らいげつ以降いこうは夏休なつやすみの影響えいきょうもあって人ひととの接触せっしょく機会きかいが増ふえること、オミクロン株かぶの新あたらしい系統けいとうに置き換おきかわっていく可能かのう性せいがあることから「夏なつごろに感染かんせん者しゃ数すうの増加ぞうかも懸念けねんされる」として、医療いりょう体制たいせいへの影響えいきょうなどを注視ちゅうしする必要ひつようがあると指摘してきしました。

また、緩和かんわが進すすむ水際みずぎわ対策たいさくについては、海外かいがいから訪おとずれる人ひとに対にたいして日本にっぽんに向むけて出国しゅっこくする前まえの検査けんさを継続けいぞくして求もとめつつ、日本にっぽんに入国にゅうこくする際さいの検査けんさで陽性ようせいとなった人ひとについては、変異へんいウイルスの状況じょうきょうを監視かんしするためウイルスの遺伝子いでんし解析かいせきを続つづけることが必要ひつようだとしました。

専門せんもん家か会合かいごうは、地方ちほう都市としを中心ちゅうしんに全国ぜんこくの半数はんすう以上いじょうの地域ちいきでいまだに去年きょねん夏なつのピークよりも感染かんせん者しゃ数すうが多おおい状況じょうきょうが続つづいているとして、ワクチンの3回かい目めの接種せっしゅをさらに進すすめるとともに、少すこしでも体調たいちょうが悪わるければ外出がいしゅつを控ひかえること、不ふ織お布ぬのマスクの正ただしい着用ちゃくよう、手洗てあらい、1つの密みつでも避さけるといった基本きほん的てきな感染かんせん対策たいさくを徹底てっていすることなどを呼よびかけました。

さらに、高齢こうれい者しゃの重症じゅうしょう化かを予防よぼうするために、介護かいご福祉ふくし施設しせつでは入所にゅうしょ者しゃへの4回かい目めのワクチン接種せっしゅを進すすめるよう求もとめました。

後藤ごとう厚あつし労相ろうしょう「全国ぜんこく的てきに減少げんしょう傾向けいこうが続つづいている」

専門せんもん家か会合かいごうで後藤ごとう厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんは「全国ぜんこくの新規しんき感染かんせん者しゃ数すうは1週間しゅうかんの平均へいきんで先週せんしゅう比ひ0.70となっていて、全国ぜんこく的てきにおおむねすべての地域ちいきで減少げんしょう傾向けいこうが続つづいている。地域ちいき別べつに見みると1週間しゅうかんの平均へいきんで首都しゅと圏けん、大阪おおさか府ふなどの大だい都市とし部ぶに加くわえ、一部いちぶの地方ちほう都市としでは昨年さくねん夏なつのピーク時じを下回したまわる状況じょうきょうにある」と指摘してきしました。

そのうえで「沖縄おきなわ県けんでは全国ぜんこくで最もっとも高たかい状況じょうきょうが続つづいているものの、直近ちょっきんのおよそ3週間しゅうかんは減少げんしょうがほぼ継続けいぞくしている。引き続ひきつづき今後こんごの感染かんせん状況じょうきょうを注視ちゅうししていく」と述のべました。

1週間しゅうかんの新規しんき感染かんせん者しゃ数すう 46都道とどう府県ふけんで減少げんしょう

厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうで示しめされた資料しりょうによりますと、7日にちまでの1週間しゅうかんの新規しんき感染かんせん者しゃ数すうは全国ぜんこくでは前まえの週しゅうと比くらべて0.70倍ばいと減少げんしょう傾向けいこうが続つづいています。

首都しゅと圏けんの1都と3県けんでは、東京とうきょう都とで0.72倍ばい、神奈川かながわ県けんで0.68倍ばい、千葉ちば県けんで0.67倍ばい、埼玉さいたま県けんで0.63倍ばい、

関西かんさいでは大阪おおさか府ふで0.71倍ばい、兵庫ひょうご県けんで0.68倍ばい、京都きょうと府ふで0.58倍ばい、

東海とうかいでは愛知あいち県けんで0.72倍ばい、岐阜ぎふ県けんで0.80倍ばい、三重みえ県けんで0.69倍ばいと各地かくちで減少げんしょうしています。

また、北海道ほっかいどうは0.65倍ばい、宮城みやぎ県けんは0.71倍ばい、広島ひろしま県けんは0.64倍ばい、福岡ふくおか県けんは0.65倍ばい、人口じんこう当あたりの感染かんせん者しゃ数すうが最もっとも多おおい沖縄おきなわ県けんも0.88倍ばいなどと減少げんしょうしています。

46都道とどう府県ふけんで減少げんしょうしていて、前まえの週しゅうより新規しんき感染かんせん者しゃ数すうが多おおくなったのは1.01倍ばいだった徳島とくしま県けんのみとなっています。

人口じんこう10万まん当あたりの直近ちょっきん1週間しゅうかんの感染かんせん者しゃ数すうは、減少げんしょう傾向けいこうが続つづいているものの、沖縄おきなわ県けんが590.20人にんと全国ぜんこくで最もっとも多おおくなっています。

次ついで鹿児島かごしま県けんが170.94人にん、宮崎みやざき県けんが152.58人にん、長崎ながさき県けんが152.40人にん、熊本くまもと県けんが140.48人にん、福井ふくい県けんが132.88人にん、そして大阪おおさか府ふが113.94人にん、東京とうきょう都とが94.88人にんなどとなっていて、全国ぜんこくでは96.76人にんと100人にんを下回したまわりました。

医療いりょうや介護かいご現場げんばの対策たいさく提言ていげんまとめる

医療いりょうや介護かいごの現場げんばでの新型しんがたコロナウイルス対策たいさくについて、厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうのメンバーらが提言ていげんをまとめました。

提言ていげんでは、効果こうか的てきで負担ふたんの少すくない対策たいさくができる状況じょうきょうになりつつあるとして、標準ひょうじゅん的てきな予防よぼう策さくをとることを前提ぜんていにした上うえで、感染かんせん者しゃへの対応たいおうで体からだが密着みっちゃくせず、排せつ物はいせつぶつなどに触ふれる可能かのう性せいが低ひくい場合ばあいにはエプロンやガウンの着用ちゃくようは必要ひつようがなく、医療いりょう機関きかんで感染かんせん者しゃを受け入うけいれる場合ばあいでも病棟びょうとう全体ぜんたいをコロナ専用せんようにするのではなく、病室びょうしつ単位たんいで患者かんじゃを受け入うけいれる場所ばしょを設もうけるといった対応たいおうも可能かのうだなどとしています。