Actualités japonaises: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（11日の動き）

【随時ずいじ更新こうしん】ロシアウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこう（11日にちの動うごき）

Jun 11, 2022 09:06

Furigana

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる11日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

WFP事務じむ局長きょくちょう「新あらたに4700万まん人にんが深刻しんこくな飢餓きがに陥おちいる可能かのう性せい」

国連こくれんのWFP＝世界せかい食糧しょくりょう計画けいかくのビーズリー事務じむ局長きょくちょうは、8日にちにSNSに投稿とうこうした動画どうがの中なかで「ウクライナは世界せかいの重要じゅうような穀倉こくそう地帯ちたいであり、4億おく人にん以上いじょうに十分じゅうぶんな食料しょくりょうを供給きょうきゅうしている。しかし市場しじょうから消きえたことで国境こっきょうを越こえて影響えいきょうが広ひろがり、食料しょくりょう不足ふそくや価格かかくの高騰こうとうなどがアフリカや中東ちゅうとう、地中海ちちゅうかい周辺しゅうへんの国くにで起おきている」と述のべ、具体ぐたい的てきに小麦こむぎや小麦粉こむぎこの値段ねだんは、レバノンで47％、リビアで15％、パレスチナで14％上昇じょうしょうしていると指摘してきしました。

そのうえで「私わたしたちの分析ぶんせきでは、ウクライナでの戦争せんそうによって世界せかいで新あらたに4700万まん人にんが深刻しんこくな飢餓きがに陥おちいるだろう。ここ数すう週間しゅうかんの間までも、ペルーやパキスタン、インドネシア、スリランカで食料しょくりょうの価格かかく上昇じょうしょうを引き金ひきがねに社会しゃかい不安ふあんが起おきている。今いますぐ行動こうどうをしないと大おおきな代償だいしょうを払はらうことになる」と述のべ、黒海こっかいの港みなとからの輸出ゆしゅつの再開さいかいや国際こくさい社会しゃかいによる資金しきん支援しえんなどが必要ひつようだと訴うったえました。

ロシア黒海こっかい艦隊かんたいに巡航じゅんこうミサイル搭載とうさいの潜水せんすい艦かん

ウクライナ軍ぐんの報道ほうどう官かんは10日にち、SNSに投稿とうこうした動画どうがで「ロシアの黒海こっかい艦隊かんたいに、巡航じゅんこうミサイルを積つんだ潜水せんすい艦かん1隻せきが新あらたに加くわわった。ウクライナは、40発はつもの巡航じゅんこうミサイルが撃ち込うちこまれる脅威きょういにさらされている」と述のべ、ロシア海軍かいぐんの動うごきに警戒けいかい感かんを示しめしました。

ウクライナ軍ぐんによりますと、ロシア海軍かいぐんは、黒海こっかいの北西ほくせい部ぶでウクライナの船舶せんぱくの航行こうこうを妨害ぼうがいしているほか揚陸ようりく艇てい1隻せきを配置はいちしているということで、引き続ひきつづき、海上かいじょうでの優勢ゆうせいを確保かくほするねらいがあるとみられます。

また、ウクライナ南部なんぶに侵攻しんこうしたロシア軍ぐんの地上ちじょう部隊ぶたいの動うごきについて「一時いちじ的てきに占領せんりょうした土地とちや道路どうろ、橋はしなどに次々つぎつぎと地雷じらいを仕掛しかけている」と非難ひなんしました。

米べい “南部なんぶヘルソン州しゅうで約やく600人にんが特別とくべつな地下ちか室しつ内ないで拘束こうそくの情報じょうほう”

OSCE＝ヨーロッパ安全あんぜん保障ほしょう協力きょうりょく機構きこうを担当たんとうするアメリカのカーペンター大使たいしは10日にち、オンラインによる記者きしゃ会見かいけんで、ウクライナ南部なんぶのヘルソン州しゅうについて「われわれが把握はあくしている情報じょうほうでは、およそ600人にんが特別とくべつな地下ちか室しつに拘束こうそくされている。州しゅう政府せいふの建物たてものや学校がっこうだという詳細しょうさいな場所ばしょの情報じょうほうもある」と述のべロシア軍ぐんが、掌握しょうあくしたとされる地域ちいきで多おおくの住民じゅうみんたちを拘束こうそくしていると指摘してきしました。

そして「拘束こうそくされているのは、民主みんしゅ的てきに選えらばれた議員ぎいんやジャーナリスト、社会しゃかい活動かつどう家か、それにロシアの占領せんりょうに反対はんたいする集会しゅうかいに何なんらかの形かたちで参加さんかしたと見みなされた人ひとたちだ」と述のべ、反対はんたい派はの抑おさえ込こみがねらいだと強調きょうちょうしました。

さらに「ロシアの治安ちあん機関きかんは威圧いあつや脅迫きょうはく、拘束こうそく、さらには、親族しんぞくを拉致らちすると脅おどしたり、賄賂わいろを使つかったりして、地方ちほうの政治せいじ家かなどを取り込とりこもうとしている」と述のべロシアが将来しょうらい的てきにこの地域ちいきを併合へいごうすることも視野しやに、かいらいの行政ぎょうせい府ふをつくろうとしているとして警鐘けいしょうを鳴ならしました。

オデーサの海岸かいがんでは「注意ちゅうい・地雷じらい」の警告けいこくも

南部なんぶオデーサでは中心ちゅうしん部ぶのいたるところに設置せっちされていたバリケードの多おおくが、ロシア軍ぐんが東部とうぶに戦力せんりょくを集中しゅうちゅうして以降いこう撤去てっきょされ、公園こうえんで家族かぞく連づれがくつろぐ姿すがたも目立めだちます。

ただ「黒海こっかいの真珠しんじゅ」と呼よばれる国内こくない有数ゆうすうのリゾート地ちを訪おとずれる観光かんこう客きゃくは激減げきげんし、多おおくのホテルや飲食いんしょく店てんが営業えいぎょうを停止ていししています。

また市庁舎しちょうしゃや劇場げきじょうの周辺しゅうへんなどには土どのうが積つまれているほか、港みなとや、観光かんこう名所めいしょとして知しられる「ポチョムキンの階段かいだん」など海うみに面めんした地域ちいきの多おおくは住宅じゅうたくがある人ひと以外いがいは立ち入たちいりが禁止きんしされ、検問けんもん所しょが設もうけられています。

ウクライナ軍ぐんの兵士へいしが警戒けいかいにあたり、撮影さつえいも厳きびしく禁きんじられています。

例年れいねん、この時期じきは海水浴かいすいよく客きゃくでにぎわうビーチも立ち入たちいりが禁止きんしされ、ウクライナ語ごとロシア語ごで「注意ちゅうい・地雷じらい」と警告けいこくするなど、特とくに海岸かいがん線せんでウクライナ軍ぐんがロシア軍ぐんの侵攻しんこうに備そなえて警戒けいかいを強つよめていることがうかがえます。

オデーサの市長しちょう穀物こくもつを輸出ゆしゅつできない状況じょうきょうに支援しえん訴うったえ

ウクライナ南部なんぶの港湾こうわん都市としオデーサのトゥルハノフ市長しちょうが10日にち、NHKのインタビューに応おうじ、港みなとがロシア軍ぐんによって封鎖ふうさされ、穀物こくもつが輸出ゆしゅつできない状況じょうきょうについて「穀物こくもつを輸入ゆにゅうする国々くにぐににとって、ウクライナにとって、世界せかいにとって悲劇ひげき的てきな状況じょうきょうだ」と訴うったえました。

そのうえで「ロシアの艦船かんせんが黒海こっかいに展開てんかいしていることは、オデーサが危険きけん地帯ちたいにあることを示しめしており、オデーサへの攻撃こうげきが行おこなわれる可能かのう性せいがある。船ふねの航行こうこうよりもまず、国くにの安全あんぜんを確保かくほすることに関心かんしんを寄よせている」と述のべ、ロシア軍ぐんの攻撃こうげきに備そなえることが最さい優先ゆうせんだと強調きょうちょうしました。

さらに、こうした状況じょうきょうを打開だかいするためには、NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうが艦船かんせんを派遣はけんして防衛ぼうえいにあたるか、ロシア側がわからオデーサの安全あんぜんについて確約かくやくを得えなければならないとしたうえで「それが早はやければ早はやいほど、ウクライナの穀物こくもつ輸出ゆしゅつの再開さいかいも早はやくなるだろう」と述のべ、国際こくさい社会しゃかいに支援しえんを訴うったえました。