安倍総理大臣が
法律に
基づく「
緊急事態宣言」を
7日にも
出す方向で
最終調整に
入ったことについて、
大阪府の
吉村知事は、
宣言が
出された
場合は、
府民に対し、
生活の
維持に
必要な
場合を
除いて
外出しないことを
強く
求めるとともに、
保育所や
高齢者施設などを
除いた
施設の
使用制限や
停止の
要請を
検討する
考えを
示しました。
大阪府の
吉村知事は、
6日夕方、
記者団に対し、「
政府が
定める基本的対処方針を
踏まえて、あすの
午後に
府の
対策本部会議を
開いて、
府としての
措置を
最終決定したい」と
述べました。
そのうえで、吉村知事は、「府民に対しては、より強いメッセージを発信することになる。通院や食料品の買い出し、通勤など、生活の維持に必要な外出以外は控えてもらうよう強くお願いすることになるだろう。また、夜の繁華街での活動も強い自粛を要請することになる」と述べ、宣言が出された場合は、府民に対し、生活の維持に必要な場合を除いて外出しないことを強く求める考えを示しました。
また「生活の維持に必要な施設と、保育所や高齢者施設などの社会福祉施設は、引き続き開いてもらうようお願いしようと思うが、それ以外の施設は、基本的に自粛をお願いすることを考えている」と述べ、保育所や、高齢者施設などを除いた施設については、使用制限や停止の要請を検討する考えを示しました。
さらに、府立の高校や支援学校などで、今週予定されている入学式や始業式は、当面延期するとしています。
一方、軽症や症状がみられない人の療養のために府が募集している宿泊施設については、府内で6000室の確保を目指す考えを示しました。
大阪・梅田 戸惑いの声も
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、安倍総理大臣が法律に基づく「緊急事態宣言」を大阪府や兵庫県などを対象に7日にも出す方向で最終調整に入ったことについて大阪・梅田ではさまざまな声が聞かれました。
このうち、小学3年生の子どもを連れた大阪市の46歳の女性は、「食料などは買いに出かけられるので、買いだめは必要ないと思いますが、それでもパニックが起きないか心配です。子どもの学校が始まらないので勉強の進みが不安です。いきなり宣言を出すと言われても対応が遅いとしか言えないと思います」と話していました。
また、大阪市内の会社に勤務する56歳の会社員の男性は、「緊急事態宣言の中身は大体把握できていますが、会社からはあす以降のことについて具体的にまだ何も言われていないので、どうしたらいいかわかりません」と困惑していました。
一方、就職活動中の女子大生は、「あす、あさってと企業との面談の予定が入っていたのですが、会社から電話があり、緊急事態宣言が出るということで中止になってしまいました。いつ再開されるか分からないので不安です」と話していました。