世界の
核軍縮について
話し合うNPT=
核拡散防止条約の
再検討に
向けた
準備会合が
来週から
始まるのを
前に、
去年、ノーベル
平和賞を
受賞したICAN=
核兵器廃絶国際キャンペーンのフィン
事務局長が
NHKの
取材に
応じ、
北朝鮮が
核開発を
放棄するために、すべての
国が
核兵器を
拒絶する
意思を
示すべきだとして、
唯一の
戦争被爆国の
日本にも
特別な
責任が
あると
指摘しました。
NPTの
準備委員会の
会合が
23日から
国連ヨーロッパ本部で
始まるのを
前に、
核兵器禁止条約の
採択に
貢献し、
去年、ノーベル
平和賞を
受賞した、ICANのベアトリス・フィン
事務局長が
NHKの
インタビューに
応じました。
フィン事務局長は核兵器禁止条約への国際的な関心が高まっているとして、「核兵器に頼る国々への圧力は一層強まり、いずれ政策を変更せざるをえなくなるだろう」と述べ、各国が条約に参加することに改めて期待を示しました。
また、北朝鮮情勢について、「NPTに参加する各国が核兵器を拒絶する意思を示さなければ、朝鮮半島は非核化されない。アメリカが核戦力を増強し続ける以上、北朝鮮が核を放棄するのは難しいだろう」と述べ、アメリカのトランプ政権が核戦略を強化しながら、北朝鮮に核開発を断念させるのは説得力がないと批判しました。
そのうえで、「核兵器が再び使用される脅威がこれまでになく高まる中、核兵器の悲惨さを知る日本には特別な責任がある」と述べ、唯一の戦争被爆国である日本が、アメリカの核抑止力に頼るのではなく、率先して禁止条約に参加すべきだと訴えました。