日本大学アメリカンフットボール
部の
重大な
反則行為をめぐる
問題は、
反則行為が
起きた
試合から
6日で
1か月です。
これまで
選手や
当時の
監督・
コーチに
処分が
示された
一方で、
日大に対しては
当事者意識が
薄いとする
苦言が
相次いでいて、
大学全体として
具体的な
再発防止策を
迅速に
進めていけるかが
問われています。
先月6日に
行われた
日大と
関西学院大学の
定期戦で、
日大の
選手は
無防備な
状態だった
相手選手に、
後ろからタックルする
重大な
反則行為をして、
全治3週間のケガを
負わせました。
この問題で試合を主催した関東学生連盟は、日大の内田正人前監督と井上奨前コーチが反則行為を指示したと認定したうえで、最も重い「除名」処分とすることを理事会で決定しました。
また、日本アメリカンフットボール協会は5日、再発防止のためのフェアプレー推進委員会を初めて開催し、シーズン開幕までにコーチを対象にしたコンプライアンス研修を日本協会が主導して実施する方針などを確認しました。
一方で、日大は理事会で内田前監督の常務理事辞任を承認し、第三者委員会を設置して調査を進めることを決めましたが、これまでの説明の在り方などについて、林文部科学大臣が「社会からの理解が得られていない」と苦言を呈するなど、問題に取り組む日大の当事者意識が薄いとする厳しい指摘が相次いでいます。
また、発生から1か月が経った今も後任の監督は決まらず、チームは事実上の活動停止の状態が続いていて、選手や選手の父母からは先行きを見通せない不安の声や再起のチャンスを与えてほしいという声が聞かれます。
問題の影響が長期化する中、日大がこの問題の当事者として意思決定機関の理事会を含め組織を挙げて具体的な再発防止策を迅速に進めていけるかが問われています。