Japanese News: ノーベル化学賞下村脩さん死去

ノーベル化学かがく賞しょう下村しもむら脩おさむさん死去しきょ

Oct 21, 2018 16:10

Furigana

紫外線しがいせんを当あてると緑色りょくしょくに光ひかる「ＧＦＰ」と呼よばれるたんぱく質たんぱくしつをクラゲから分離ぶんりすることに世界せかいで初はじめて成功せいこうし、ノーベル化学かがく賞しょうを受賞じゅしょうしたアメリカのボストン大学だいがく名誉めいよ教授きょうじゅの下村しもむら脩おさむさんが19日にち、長崎ながさき市内しないで亡なくなりました。90歳さいでした。下村しもむらさんは京都きょうと府ふの出身しゅっしんで、現在げんざいの長崎ながさき大学だいがく薬学部やくがくぶを卒業そつぎょうし、名古屋なごや大学だいがくの助教授じょきょうじゅなどを経へて、アメリカのボストン大学だいがくの客員きゃくいん教授きょうじゅやウッズホール海洋かいよう生物せいぶつ学がく研究所けんきゅうじょの上席じょうせき研究けんきゅう員いんを務つとめました。

下村しもむらさんは昭和しょうわ37年ねん、アメリカの西にし海岸かいがん沿岸えんがんに生息せいそくするオワンクラゲというクラゲから分離ぶんりしたＧＦＰというたんぱく質たんぱくしつに紫外線しがいせんを当あてると緑色りょくしょくに光ひかることを発見はっけんしました。

この発見はっけんがきっかけとなって、細胞さいぼうの中なかに「光ひかる目印めじるし」を付つけて、生いきた状態じょうたいのまま観察かんさつできるようになり、現在げんざいではｉＰＳ細胞さいぼうの研究けんきゅうをはじめ医学いがくや生命せいめい科学かがくの研究けんきゅうに欠かかせない技術ぎじゅつとなっています。