来年の
アメリカ大統領選挙に
向け
立候補を
表明していた
共和党のペンス
前副大統領が
選挙戦から
撤退することを
表明しました。
党内で
トランプ前大統領が
圧倒的な
支持を
維持する
中、
共和党の
主要候補の
撤退は
これが
初めてです。
野党・共和党の候補者指名を目指していたペンス前副大統領は28日、西部ネバダ州で開かれた共和党を支持するユダヤ系の団体の会合で演説しました。
この中でペンス氏は「この半年間、全米を旅してきたが今は私の出番ではないことが明らかになった。熟慮の末、選挙運動を中止することにした」と述べて選挙戦からの撤退を表明しました。
トランプ前政権で副大統領を務めたペンス氏はことし6月「ホワイトハウスや共和党に新しいリーダーが必要だ」などと訴えて立候補を表明しました。
選挙戦ではトランプ前政権での実績をアピールする一方、トランプ氏とはおととし起きた連邦議会への乱入事件をめぐって距離を置き、当時のトランプ氏の対応を批判していました。
ただ党内の支持率はトランプ氏に大きく引き離され、政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、今月24日時点の各種世論調査の平均で、トランプ氏が59.1パーセントなのに対し、ペンス氏は3.5パーセントと支持が伸び悩んでいました。
共和党の主要候補の撤退はこれが初めてです。
来年のアメリカ大統領選挙に向け民主・共和両党では再選を目指すバイデン大統領と政権奪還を目指すトランプ氏が現時点で最有力候補となっています。