Actualités japonaises: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（26日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる26日にちの動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

核かく拡散かくさん防止ぼうし条約じょうやく再さい検討けんとう会議かいぎ合意ごういは不透明ふとうめいロシアの反発はんぱつも

ニューヨークの国連こくれん本部ほんぶで今月こんげつ1日にちから開ひらかれているNPTの再さい検討けんとう会議かいぎでは、25日にちに合意ごういを目指めざす「最終さいしゅう文書ぶんしょ」の修正しゅうせい草案そうあんが議長ぎちょうから各国かっこくに示しめされました。

ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうで核かくの脅威きょういが高たかまる中なか、修正しゅうせい草案そうあんでは、核兵器かくへいきの保有ほゆう国こくが非ひ保有ほゆう国こくに対にたいして核かくの使用しようや威嚇いかくを行おこなわないと約束やくそくすることが盛り込もりこまれていますが、当初とうしょの草案そうあんにあった核かく保有ほゆう国こくに「先制せんせい不ふ使用しよう」の政策せいさくをとるよう求もとめる内容ないようが核かく保有ほゆう国こくや核かく抑止よくし力りょくに頼たよる国々くにぐにの反対はんたいで削除さくじょされました。

また、ロシア軍ぐんが掌握しょうあくし砲撃ほうげきが相次あいついでいるウクライナ南東なんとう部ぶのザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょについて、当初とうしょの草案そうあんではロシアによる管理かんりからウクライナ当局とうきょくの管理かんり下かに戻もどすよう求もとめていましたが、ロシアの反発はんぱつを受うけ修正しゅうせい草案そうあんではウクライナ当局とうきょくによる管理かんりの重要じゅうよう性せいを確認かくにんする表現ひょうげんにとどめられました。

会議かいぎでは25日にち、修正しゅうせい草案そうあんをもとに非ひ公開こうかいの全体ぜんたい会合かいごうや個別こべつの2国こく間かん交渉こうしょうなどが断続だんぞく的てきに行おこなわれましたが、修正しゅうせい草案そうあんの内容ないようは不十分ふじゅうぶんだとして変更へんこうを求もとめている国くにもあるということで、26日にちの最終さいしゅう日びに合意ごういできるかどうかは依然いぜんとして不透明ふとうめいです。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう「原子力げんしりょく災害さいがいの一いち歩ほ手前てまえにまで追おいやった」

ゼレンスキー大統領だいとうりょうは25日にちに公開こうかいした動画どうがで、南東なんとう部ぶのザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょの送電そうでん線せんがロシア側がわの攻撃こうげきによって損傷そんしょうしたとした上うえで「ロシアはウクライナとヨーロッパ全体ぜんたいを原子力げんしりょく災害さいがいの一いち歩ほ手前てまえにまで追おいやった」と述のべロシア側がわを強つよく非難ひなんしました。

そして「IAEAなどの国際こくさい機関きかんは、より迅速じんそくに行動こうどうすべきだ。ロシア軍ぐんが原発げんぱつにとどまる1分ふん1秒びょうが、世界せかい的てきな原子力げんしりょく災害さいがいのリスクになるからだ」として、原発げんぱつ周辺しゅうへんから一刻いっこくも早はやく撤退てったいするようロシアに圧力あつりょくをかけることを国際こくさい社会しゃかいに呼よびかけました。

米べい・ウク両りょう首脳しゅのう “原発げんぱつの管理かんりをウクライナに戻もどすよう求もとめる”

アメリカ・ホワイトハウスの発表はっぴょうによりますと、バイデン大統領だいとうりょうとウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは25日にち、電話でんわで会談かいだんし、ウクライナのザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょをめぐり、意見いけんを交かわしました。

この中なかで両りょう首脳しゅのうは、ロシアに対にたいし、原発げんぱつの管理かんりをウクライナ側がわに戻もどし、IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんの専門せんもん家かチームが立ち入たちいりできるよう求もとめる考かんがえで一致いっちしたということです。

また、ホワイトハウスのジャンピエール報道ほうどう官かんは記者きしゃ会見かいけんで「ロシアは原発げんぱつ付近ふきんを非ひ武装ぶそう地帯ちたいにすることに同意どういすべきだ」と述のべ、ロシアに対にたいし、原発げんぱつ周辺しゅうへんでの軍事ぐんじ作戦さくせんをただちにやめるよう重かさねて求もとめました。

ザポリージャ原発げんぱつ火災かさいで一時いちじ送電そうでん線せんが切断せつだん

ウクライナの原子力げんしりょく発電はつでん公社こうしゃ「エネルゴアトム」は25日にち、南東なんとう部ぶのザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょ付近ふきんで発生はっせいした火災かさいにより原発げんぱつへの送電そうでん線せんが切断せつだんされたと明あきらかにしました。

ザポリージャ原発げんぱつに外部がいぶからの電源でんげんを供給きょうきゅうする送電そうでん線せん4系統けいとうは、これまでに3系統けいとうが砲撃ほうげきなどにより切断せつだんされていて、今回こんかい、残のこる1系統けいとうが切断せつだんされたということです。公社こうしゃは「侵略しんりゃく者しゃの行動こうどうにより、原発げんぱつが送電そうでん網もうから完全かんぜんに切り離きりはなされた。原発げんぱつができてから初はじめてのことだ」とロシア側がわを非難ひなんしました。

その後そのご、IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんが発表はっぴょうした声明せいめいによりますと、ウクライナ側がわからは復旧ふっきゅうしたという連絡れんらくが入はいったということです。IAEAは原発げんぱつには予備よびとしてディーゼル燃料ねんりょうの発電はつでん機きがあるとしながらも、「確実かくじつな外部がいぶ電源でんげんの供給きょうきゅうは原子力げんしりょくの安全あんぜん確保かくほに欠かかせない」と改あらためて訴うったえています。

ロシア軍ぐんが掌握しょうあくするヨーロッパ最大さいだい級きゅうのザポリージャ原発げんぱつ周辺しゅうへんでは今月こんげつに入はいって砲撃ほうげきが相次あいつぎ、大だい規模きぼな事故じこへの懸念けねんが高たかまっていて、IAEAは調査ちょうさのため、数すう日にち以内いないに専門せんもん家かチームを現地げんちに向むかわせる意向いこうです。

“原発げんぱつ調査ちょうさ専門せんもん家かチーム数すう日にち以内いないに現地げんちへ” IAEA

砲撃ほうげきが相次あいつぎ、安全あんぜん性せいへの懸念けねんが高たかまっているウクライナ南東なんとう部ぶのザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょの状況じょうきょうを調査ちょうさする専門せんもん家かチームの派遣はけんについて、IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんのグロッシ事務じむ局長きょくちょうは数すう日にち以内いないに実現じつげんするとの認識にんしきを示しめしました。

グロッシ事務じむ局長きょくちょうは、25日にちに行おこなわれたフランスのニュース専門せんもんチャンネル「フランス24」とのインタビューで、専門せんもん家かチームの派遣はけんに向むけた交渉こうしょうが合意ごういに達たっするかどうかについて問とわれると「わたしたちはそれに近ちかづいている」と述のべました。

また、派遣はけんがいつ実現じつげんするかについては「数すう日にちで」と述のべ、今後こんご、数すう日にち以内いないに専門せんもん家かチームの派遣はけんが実現じつげんするとの認識にんしきを示しめしました。

IAEAは、このあと声明せいめいを出だし、グロッシ事務じむ局長きょくちょうみずから専門せんもん家かチームを率ひきいて数すう日にち以内いないに現地げんちに向むかう意向いこうであることを明あきらかにしました。

“クラスター爆弾ばくだんウクライナで200人にん超ちょう死亡しぼう” 国際こくさい的てき人権じんけん団体だんたい

国際こくさい的てきな人権じんけん団体だんたい「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」などは25日にち、クラスター爆弾ばくだんによる被害ひがいや各国かっこくの政策せいさくをまとめたことしの報告ほうこく書しょを公表こうひょうしました。

報告ほうこく書しょによりますと、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづくウクライナ国内こくないでは、とりわけロシア軍ぐんや親しんロシア派はの武装ぶそう勢力せいりょくによって、少すくなくとも10の州しゅうで合あわせて数すう百ひゃくのクラスター爆弾ばくだんが使つかわれたとみられるということです。

一方いっぽう、ウクライナ軍ぐんも東部とうぶや南部なんぶなどのロシア側がわの支配しはい地域ちいきで、少すくなくとも3回かい使用しようした可能かのう性せいがあると指摘してきしています。

こうした攻撃こうげきによって、ウクライナ国内こくないでは、7月つきの時点じてんで215人にんが死亡しぼうし、474人にんがけがをしていて、確認かくにんができたウクライナ側がわの被害ひがい者しゃはすべて民間みんかん人じんだったということです。

クラスター爆弾ばくだんは、1つの爆弾ばくだんの中なかに入はいった小型こがたの爆弾ばくだんが飛び散とびちる仕組しくみで、殺傷さっしょう能力のうりょくが高たかいことなどから使用しようを禁止きんしする国際こくさい条約じょうやくがありますが、ロシアやウクライナは参加さんかしていません。

記者きしゃ会見かいけんを行おこなった調査ちょうさチームの代表だいひょうは「クラスター爆弾ばくだんによって最初さいしょに犠牲ぎせいになるのは市民しみんだ。不発ふはつ弾だんなどが長ながく残のこり、何なん年ねんもあとに犠牲ぎせいが出でることもある」と述のべ使用しようの禁止きんしと、条約じょうやくへの参加さんかを訴うったえました。

プーチン大統領だいとうりょう兵士へいし13万まん7000人にん増ぞうの大統領だいとうりょう令れいに署名しょめい

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは、ロシア軍ぐんの兵士へいしの数かずを13万まん人にん余あまり増ふやし、兵士へいしの総数そうすうをおよそ115万まん人にんにする大統領だいとうりょう令れいに署名しょめいしました。ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうが長期ちょうき化かする中なか、ロシア軍ぐんの兵力へいりょくを増ふやす方針ほうしんに転換てんかんした形かたちです。

ロシア大統領だいとうりょう府ふは25日にち、プーチン大統領だいとうりょうがロシア軍ぐんの兵士へいしの数かずを13万まん7000人にん増ふやし、兵士へいしの総数そうすうをおよそ115万まん人にんにする大統領だいとうりょう令れいに署名しょめいしたと発表はっぴょうしました。

大統領だいとうりょう令れいは来年らいねん1月つき1日にちに発効はっこうするとしています。

ロシア大統領だいとうりょう府ふによりますと、ロシア軍ぐんの総そう兵力へいりょくは2008年ねんには、およそ113万まん人にんとしていましたが、その後そのご、軍ぐんの改革かいかくを進すすめて、2017年ねんにはおよそ101万まん人にんにまで削減さくげんし、スリム化かと近代きんだい化かを目指めざしていました。

今回こんかい、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうが長期ちょうき化かする中なか、ロシア軍ぐんの兵力へいりょくを増ふやす方針ほうしんに転換てんかんした形かたちです。

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうのカール国防こくぼう次官じかんは今月こんげつ8日にちの記者きしゃ会見かいけんで、ことし2月つきにウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまって以降いこうのロシア側がわの戦死せんし者しゃと負傷ふしょう者しゃの数かずが合あわせて7万まん人にんから8万まん人にんに上のぼるという見方みかたを示しめすなど、ロシア軍ぐんが深刻しんこくな兵力へいりょく不足ふそくに陥おちいっている可能かのう性せいがあると指摘してきされていました。