記録的な
大雨となっている
九州では、
鹿児島県を
中心に
発達した
雨雲が
次々と
流れ込んで、
断続的に
非常に
激しい雨が
降り、
土砂災害や
川の
氾濫の
危険性が
極めて高くなっている
地域があります。
4日朝にかけて
猛烈な
雨が
降るおそれがあり、
気象庁は「
場合によっては
大雨特別警報を
発表する
可能性もある」として、
厳重な
警戒を
呼びかけています。
自治体の
避難の
情報に
注意し、
暗くなる前に
避難してください。
気象庁によりますと、活動が活発な梅雨前線が停滞し、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、九州南部を中心に発達した雨雲が次々とかかっています。
▽宮崎県のえびの高原では、先月28日の降り始めからの雨量が1000ミリを超えているほか、
▽鹿児島県の霧島市福山と鹿屋市輝北、曽於市、それに日置市で、この3日間の雨量が500ミリから600ミリ近くに達し、観測史上最も多くなるなど記録的な大雨になっています。
▽鹿児島県や熊本県、それに宮崎県では「土砂災害警戒情報」が発表され、土砂災害の危険性が極めて高くなっているほか、
▽午後5時現在、志布志市と南さつま市、東串良町、宮崎県の都城市、それに日南市では、氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。
気象庁は特に鹿児島県では、「命に危険が及ぶ土砂災害がすでに発生していてもおかしくない状況となっている」としています。
このあと、西の海上にある低気圧が九州を通過するため、前線の活動が一段と活発になる見込みで、九州では非常に激しい雨が断続的に降り、特に九州南部を中心に4日の朝にかけて、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。
また、
▽西日本の広い範囲で4日の夜にかけて、
▽東日本では4日の昼前にかけて局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
4日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽九州南部で300ミリ、
▽九州北部で250ミリ、
▽四国と近畿、東海で200ミリ、
▽鹿児島県の奄美地方で150ミリ、
▽北陸で100ミリと予想されています。
その後も雨は続き、5日夕方までの24時間には、
▽九州南部と奄美地方で100ミリから150ミリ、
▽近畿と東海で50ミリから100ミリと予想され、
九州を中心に災害が発生してもおかしくない大雨のおそれがあります。
気象庁は「非常に激しい雨が同じ地域で数時間続くような場合には、大雨特別警報を発表する可能性もある」として、土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重な警戒を呼びかけています。
住んでいる場所で起きやすい災害の特徴や避難場所までの経路などを確認したうえで、自治体からの避難の情報や雨の降り方に注意し、特別警報を待つことなく、状況が悪化する前に避難してください。
夜間、状況が悪化してからの避難は危険が伴うため、暗くなる前に避難を完了するようにしてください。