17日は施設の完成を祝う式典が行われたあと、早速海外の強豪国を招いたテスト大会が始まり、会場の気温が37度まで上がる中、組織委員会や競技団体が、暑さ対策など運営面の課題を確認しました。
この中では国際競技団体の要望を受けて、第1クオーターと第3クオーターのあとの休憩時間を通常の2分から4分に延ばす措置が取られたほか、ベンチにミストの吹き出す扇風機、シャワールームに氷を入れて体を冷やすアイスバスが用意されました。
炎天下での試合に臨んだ日本代表の選手たちもシャーベット状の氷を食べて体温を下げようとするなどして、暑さ対策に取り組んでいました。
一方、観客に見立てて招待したおよそ2000人の関係者には、冷たいおしぼりや氷のう、それに紙製の帽子を配り、効果的な暑さ対策ができているか確認していました。
女子代表HC「暑さの影響感じず」
女子日本代表は炎天下で行われた初戦でインドと対戦し、1対2で敗れました。
アンソニー・ファリーヘッドコーチは試合後、会見し「暑さの影響は感じなかった。新しい会場はとても快適で、オリンピックに向けてさらによくなると思うとわくわくする」と話していました。
キャプテンの真野由佳梨選手は「ふだんから同じような気温の中で練習しているので、暑さの影響はなかった。きょうはふがいない結果だったが、この会場に見合う試合をしたい」と話していました。
組織委大会運営局「一連の確認できた」
組織委員会大会運営局の森泰夫次長は「ホッケーは新設の競技場で行われるとともに、1964年の東京大会以来の国際レベルの大会になるので、さまざまなチェック項目がある。一連の確認がしっかりできたというふうに感じている」と話していました。
一方、暑さ対策については「メインスタンドには屋根があるので、観客は比較的過ごしやすかったのかなと思っている。しかし、本大会では7400席の仮設スタンドが設置され、そこには屋根がないので、そこをどうするかはこれから検討していきたい」と話していました。