いわゆる「
就職氷河期」
世代の
正規雇用を
増やすため、
厚生労働省は
企業が
求人を
出す際に
年齢制限を
設けることを
禁じた
法律の
運用を
緩和し、ハローワークに
限って
この世代に
限定した
求人を
認めることになりました。「
就職氷河期」
世代は、バブル
崩壊後、
新卒の
就職が
特に厳しかった
時期に
社会に
出た30
代半ばから40
代半ばの
人たちで、
政府はことし
6月この世代の
正規雇用を
3年間で30
万人増やす方針を
示しています。
これを踏まえ厚生労働省は、企業が求人や採用を行う際に年齢制限を設けることを禁じた法律の運用を緩和し、ハローワークに限ってこの世代に限定した求人を認めることになりました。
具体的には、▽この1年間、正社員としての雇用がない人や▽非正規雇用の経験が多く安定した就労の機会が乏しい人などを採用することを前提に、求人票に対象の年齢を35歳から54歳までと記載することができます。
一方で、求人には▽雇用の期間を設けず、▽同じ職での経験を条件としないこととしています。厚生労働省は、全国のハローワークに「就職氷河期」世代のための専門の窓口も設置する方針で、今後、就労支援に力を入れることにしています。