3年ぶりに
ベスト8進出を
決めた
兵庫の
明石商業。
チームを
引っ張っているのは
2年生エースの
中森俊介投手です。140
キロ台のストレートを
武器に
1回戦は
1失点完投。30
日の
2回戦でも2回途中から
登板して
自己最速の147
キロを
マークする
など、
力強いピッチングで
5イニング
余りを
無失点に
抑えました。
今大会、
好調の
理由は、
ここまで
力を
入れてきた
体幹トレーニングにありました。
冬のトレーニング
兵庫県篠山市出身の中森投手。
中学のころは部活動で軟式野球をしていましたが、甲子園を目指して明石商業に入学。
去年夏の甲子園でも1回戦に3人目として登板しましたが、延長の末に敗れてこのセンバツでリベンジを誓っていました。
そこで、去年の秋から特に力を入れたのが体幹トレーニングです。
きっかけは、明石商業OBで去年のドラフトで西武に1位指名された日本体育大学の松本航投手が、去年11月に明石商業に教育実習に来た際、体幹を鍛えることで体の使い方がうまくなることを教えてくれたことでした。
初めはうまくできなくて決められた回数をこなすのに時間がかかったそうですが、「上半身と下半身がうまく連動できるようになり、投球にも打撃にも効果が出ている」と手応えを実感しているようです。
ただ、最速147キロをマークしたことについては、外角高めに外れてボール球になったことから、「いいコースに決められたらよかった」と満足していない様子でした。
中森投手は「いずれは160キロ出したい」と少し先を意識しながらも「きょうとあす2連投することを想定して調整してきた。連投もできるようにしっかり鍛えている」と、すでに31日予定の準々決勝のマウンドを見据えていました。