日本大学の
付属病院の
建設工事をめぐって
大学の
本部などが
背任容疑の
関係先として
東京地検特捜部の
捜索を
受けた
事件で、
不正には
大学の
幹部が
関わり、
大学側に
損害を
与えた
疑いが
あることが
関係者への
取材で
新たに
分かりました。
特捜部は
捜索で
押収した
資料を
分析し、
不透明な
資金の
流れについて
実態解明を
進めるものとみられます。
東京地検特捜部は8日、日本大学の付属病院の建設工事をめぐって背任の疑いがあるとして、大学の本部や大学の関連会社「日本大学事業部」それに田中英壽理事長(74)の自宅などを関係先として捜索しました。
捜索は長いところで12時間を超え、少なくとも100箱を超える段ボールに入った資料が押収されました。
関係者によりますと、この事件で背任の疑いが持たれているのは「日本大学事業部」の役員を務める大学の幹部で、都内にある日本大学医学部附属板橋病院の建設工事に関連した業者との契約をめぐって大学側に損害を与えた疑いがあることが新たにわかりました。
日本大学は7
万3000
人余りの
学生が
在籍する
国内最大規模の
総合大学で、
医学部や
歯学部に
付属する4つの
病院も
運営しています。
特捜部は捜索で押収した資料を分析し、大学の事業をめぐる不透明な資金の流れについて実態解明を進めるものとみられます。
日本大学広報課はNHKの取材に対し「現在、東京地検が捜査中であり、事実関係を把握していないことからコメントは差し控えさせていただきます」としています。