“りくりゅう” 三浦みうら・木原きはらペア GPファイナル優勝ゆうしょう 日本にっぽん勢ぜい初はつ

ショートプログラムを終おえて首位しゅいの三浦みうら選手せんしゅと木原きはら選手せんしゅは出場しゅつじょう選手せんしゅ中ちゅう、最後さいごの6組くみ目めに登場とうじょうしました。

2人にんは滑なめらかなスケーティングで滑り出すべりだすと、冒頭ぼうとうのツイストリフトで先月せんげつのNHK杯はいよりも評価ひょうかの高たかいレベルスリーを獲得かくとくしましたが、続つづく3連続れんぞくジャンプで冒頭ぼうとうの3回転かいてんが2回転かいてんになったり、木原きはら選手せんしゅが3回転かいてんサルコーで手てをついたりするミスがありました。

それでも2人にんは、後半こうはんの2つのスロージャンプを粘り強ねばりづよくこらえたほか、3つのリフトでいずれも最高さいこう評価ひょうかのレベルフォーを獲得かくとくするなど息いきのあった演技えんぎで滑すべりきりました。

この結果けっか、フリーで136.50をマークした三浦みうら選手せんしゅと木原きはら選手せんしゅはショートプログラムとの合計ごうけいを214.58としてトップを守まもり、グランプリファイナルのペアで日本にっぽん勢ぜい初はつとなる優勝ゆうしょうを果はたしました。

三浦みうら璃来らい選手せんしゅは「よかった点てんは、ミスや相手あいてと合あわないことがあっても最後さいごまで笑顔えがおで滑すべりきれたこと。練習れんしゅうの積み重つみかさねを演技えんぎの自信じしんに変かえられたことが私わたしたちの今こんシーズン前半ぜんはんの成長せいちょうだと思おもう」と充実じゅうじつした表情ひょうじょうで話はなしました。

優勝ゆうしょうが決きまったあと、キスアンドクライでともに涙なみだを流ながしたことについて木原きはら選手せんしゅは「僕ぼく自身じしん、8年ねんほど前ぜん以来いらい、サルコーをミスしてしまって僕ぼくのせいでいい点数てんすうが出だせないんじゃないかという申し訳もうしわけない気持きもちになった。点数てんすうが出でる前まえに悔くやしさを感かんじて不安ふあんな気持きもちが大おおきかった」と話はなしました。

そして、フリーのプログラムで好すきな点てんについて問とわれると、三浦みうら選手せんしゅは「曲調きょくちょうも歌詞かしも私わたしたちがこれまで表現ひょうげんしたことのない“自己じこ犠牲ぎせい愛あい”というテーマで、表現ひょうげんするのも楽たのしいし新あたらしい自分じぶんたちを表現ひょうげんできる」と笑顔えがおで応こたえていました。

また木原きはら選手せんしゅは「今こんシーズンは三浦みうら選手せんしゅのけががあってお互おたがいに支ささえ合あってシーズンに入はいった。今こんシーズンの状況じょうきょうすべてを表あらわしているから気に入きにいっているのだと思おもう」と話はなしていました。

三浦みうら選手せんしゅは兵庫ひょうご県けん出身しゅっしんの20歳さい。

2015年ねんにシングルからペアに転向てんこうしました。

木原きはら選手せんしゅは愛知あいち県けん出身しゅっしんの30歳さいで2013年ねんにシングルからペアに転向てんこうし、翌年よくねん、高橋たかはし成美まさみさんと組くんでソチオリンピックに団体だんたいのメンバーとして初はつ出場しゅつじょうしました。

2018年ねんのピョンチャンオリンピックは須崎すさき海うみ羽わさんとのペアで出場しゅつじょうしています。

三浦みうら選手せんしゅと木原きはら選手せんしゅは2019年ねん8月つきにペアを結成けっせいし、直後ちょくごに出場しゅつじょうしたグランプリシリーズのNHK杯はいで5位いに入はいりました。

その後そのご、カナダを拠点きょてんに練習れんしゅうを積つんで去年きょねんの世界せかい選手権せんしゅけんで10位いに入はいると、昨さくシーズンはグランプリシリーズ2大会たいかいで表彰ひょうしょう台だいにのぼりました。

ことし2月つきの北京ぺきんオリンピックは団体だんたいで日本にっぽんの銅メダルどうめだる獲得かくとくに貢献こうけんし、個人こじん戦せんではこの種目しゅもくでは日本にっぽん勢ぜいとして過去かこ最高さいこうの7位い入賞にゅうしょうを果はたしたほか、3月つきの世界せかい選手権せんしゅけんでは2位いとなりました。

そして今こんシーズンはリフトやスピン、ジャンプなどの技術ぎじゅつ一ひとつ一ひとつに磨みがきをかけるとともに技わざと技わざのつなぎの動うごきの向上こうじょうにも努つとめてきました。

今こんシーズンはこの種目しゅもくで力ちからを見みせてきたロシア勢ぜいが不在ふざいという状況じょうきょうではあるものの、安定あんてい感かんのある演技えんぎで10月つきのグランプリシリーズカナダ大会たいかいで日本にっぽん選手せんしゅどうしのペアとしてグランプリシリーズ初はつ優勝ゆうしょうを果はたすと、続つづく先月せんげつのNHK杯はいも自己じこベストを更新こうしんして優勝ゆうしょうしました。