新型しんがた車両しゃりょう「Ｎえぬ700Ｓえす」 現在げんざいの車両しゃりょうとの違ちがいや歴史れきしは

外観がいかん

まずは外観がいかんです。

現在げんざいの「Ｎえぬ700Ａえい」と比くらべると、一見いっけん、これまでと変かわらない感かんじがしますが、先頭せんとう部分ぶぶんは若干じゃっかん、左右さゆうにエッジを立たてた形状けいじょうになっています。

「デュアルスプリームウィング形がた」という形状けいじょうが採用さいようされていて、これまでより騒音そうおんや空気くうき抵抗ていこうを低減ていげんさせているといいます。

また、ヘッドライトには東海道とうかいどう新幹線しんかんせんとしては初はじめて、「ＬＥＤライト」が採用さいようされています。

ちなみに「Ｎえぬ700Ｓえす」の「Ｓえす」は「Supreme（最高さいこうの）」の頭文字かしらもじからとったもので、車体しゃたいの横よこには金色きんいろで「Ｎえぬ700Ｓえす」の文字もじや「Ｓえす」をイメージした青色あおいろのラインが描えがかれています。

走行そうこう性能せいのう

走行そうこうの基本きほん性能せいのうも進化しんかしています。

営業えいぎょう最高さいこう速度そくどは時速じそく285キロと、これまでと変かわりませんが、試験しけん走行そうこうでは時速じそく360キロを超こえるスピードを記録きろくしています。

ブレーキシステムも改良かいりょうされ、地震じしん発生はっせい時じのブレーキ距離きょりは「Ｎえぬ700Ａえい」よりも5％短縮たんしゅくされました。

また、自然しぜん災害さいがいなどで停電ていでんしても自力じりきで走行そうこうできるバッテリーを搭載とうさいしていて、停電ていでんでいったん止とまっても避難ひなんしやすい場所ばしょまで簡単かんたんに移動いどうすることができます。

車内しゃない環境かんきょう

一方いっぽう、車内しゃないの環境かんきょうも変かわりました。

これまで窓際まどぎわの席せきにしか無なかったコンセントが、すべての座席ざせきのひじ掛ひじかけに取り付とりつけられたほか、リクライニング機能きのうはより快適かいてきな座すわり心地ごこちを追求ついきゅうした結果けっか、背せもたれに連動れんどうして座ざ面めんが数すうセンチ沈しずみ込こむようになっています。

また、セキュリティー対策たいさくも強化きょうかされ、防犯ぼうはんカメラは車両しゃりょうの両端りょうたんだけだったのが天井てんじょう部分ぶぶんにも設置せっちされ、1両りょう当あたり6台だいに増設ぞうせつされています。

東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの歴史れきし

東海道とうかいどう新幹線しんかんせんの歴史れきしについてもまとめました。東海道とうかいどう新幹線しんかんせんが開業かいぎょうしたのは1964年ねん10月つき、前回ぜんかいの東京とうきょうオリンピックが開催かいさいされた年としでした。

初代しょだいの「0系けい」

初代しょだいは先頭せんとう車両しゃりょうが「だんご鼻だんごばな」でおなじみの「0系けい」で、当時とうじの最高さいこう速度そくどは時速じそく210キロで、東京とうきょうと新大阪しんおおさかを4時間じかんで結むすんでいました。

2代目だいめの「100系けい」

1985年ねんには2代目だいめの「100系けい」が登場とうじょうし、その後そのご、最高さいこう速度そくどは時速じそく220キロになりました。

劇的げきてき高速こうそく化か 3代目だいめの「300系けい」

劇的げきてきに高速こうそく化かが進すすんだのは、1992年ねんに登場とうじょうした3代目だいめの「300系けい」で、最高さいこう速度そくどは時速じそく270キロと、大幅おおはばに引き上ひきあげられました。

東京とうきょうー新大阪しんおおさか間かんの所要しょよう時間じかんが2時間じかん30分ふんと大幅おおはばに短縮たんしゅくされました。

「700系けい」登場とうじょう

その後そのご、1999年ねんに「カモノハシ」の愛称あいしょうで親したしまれた「700系けい」が、2007年ねんには5代目だいめの「Ｎえぬ700系けい」が登場とうじょうしました。

そして、2013年ねんに現在げんざいの「Ｎえぬ700Ａえい」が投入とうにゅうされ、その後そのご、最高さいこう速度そくどは時速じそく285キロまで引き上ひきあげられました。

新型しんがた車両しゃりょう「Ｎえぬ700Ｓえす」は、ＪＲ東海じぇいあ-るとうかいが2回かい目めの東京とうきょうオリンピック・パラリンピックの開催かいさいに向むけて開発かいはつしてきたもので、7月つき1日にちにデビューします。

Ｎえぬ700Ｓは何なん代目だいめ？500系けいは？

「『Ｎえぬ700Ｓえす』はいったい何なん代目だいめ？」

インターネット上じょうではこんな意見いけんも見みられました。そこで、ＪＲ東海じぇいあ-るとうかいの広報こうほう担当たんとう者しゃに疑問ぎもんをぶつけてみました。

広報こうほう担当たんとう者しゃ「東海道とうかいどう新幹線しんかんせんとしては、『Ｎえぬ700Ｓえす』は6代目だいめとなります」

記者きしゃが想定そうていしていた数字すうじと違ちがっていたので、さらに詳くわしく聞きいてみました。

すると、ＪＲ東海じぇいあ-るとうかいとしては初代しょだいが0系けい、2代目だいめが100系けい、3代目だいめが300系けい、4代目だいめが700系けい、5代目だいめがＮえぬ700Ａえいタイプ、そして今回こんかいのＮえぬ700Ｓを6代目だいめとカウントしているということです。

あれ、でも500系けいはどうなるのか、それにＮえぬ700Ａえい“タイプ”って何なに？

これについて、ＪＲ東海じぇいあ-るとうかいの担当たんとう者しゃからは次つぎのような回答かいとうがありました。

「500系けいについてはＪＲ西日本じぇいあ-るにしにほんが投入とうにゅうした車両しゃりょうなので、ＪＲ東海じぇいあ-るとうかいとしては東海道とうかいどう新幹線しんかんせんにはカウントしていません」

「5代目だいめのＮえぬ700Ａえいタイプは『Ｎえぬ700系けい』と『Ｎえぬ700Ａえい』の2つの車両しゃりょうを指さしています。Ｎえぬ700Ａえいは『Ｎえぬ700系けい』を改良かいりょうした車両しゃりょうなので、6代目だいめとは考かんがえていません」

では、今回こんかいのフルモデルチェンジとブラッシュアップは何なにが違ちがうのか尋たずねてみると。

広報こうほう担当たんとう者しゃ「大おおきなポイントは先頭せんとう車両しゃりょうの形状けいじょうや駆動くどうシステムなど、基本きほん的てきな設計せっけいや性能せいのうが進化しんかしているかどうかです。ＪＲ東海じぇいあ-るとうかいとしてはフルモデルチェンジした車両しゃりょうのみ、何なん代目だいめとしてカウントしています」